散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

『瓜を破る』板倉梓先生サイン会の手記

7月17日
瓜を破る5巻発売記念による
板倉梓先生のサイン会に参加してきた。
そのときの記憶を、鮮やかなうちに
書き留めることにする。

とてもレポと呼べるものではないが、
どうでもいい前日譚と
長すぎる前置きと共に、つらつらと書く。

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38話の感想でも書いてしまったけれど、
38話掲載の同日にサイン会の告知があり
この話で泣いた私は
告知当日に申し込みに行ってしまった。
こういったイベント参加は人生初で
自分の行動力にびっくりしたが、
いま思えばあの時の自分よくやった!と
いう気持ちしかない。

さっそく整理券をいただく行き道、
ブックファースト新宿に行くのは
初だったが
「西口でしょ?よゆー」とイキり
都庁に行きかけた。
わたし方向音痴だった…

無事に整理券をいただき、帰った家の中
洗面所の鏡を見て思った。

「あれ…私の背中、丸すぎ…?」

コロナ禍やリモートワークで
太った&猫背になっていたが、
外出もないし大して気にしていなかった。
が!せっっっかく大好きな作品の先生に
お会いするのにこんな姿じゃイヤすぎる!
というわけで
1ヶ月だけ本気で痩せることにした。
楽しかったので別の記事に書いた。

ha49re.hatenablog.com

 

もうひとつだけ頑張ったのが、
手紙を書いたこと。
今まで芳文社の感想フォームは
利用させていただいていたが、
字が綺麗でなくて申し訳ない思いで
手紙は書いたことがなかった。
が!せっっっかく大好きな作品の先生に
お会いするならこの機会にお渡ししたい!
というわけで
字を練習して手紙を書くことにした。

その他、これは完全に自己満足だけど
お会いする数分間に美を全振りすべく
(少しでも綺麗な姿でお会いしたいし)
前日に美容院を予約し、
服を新調し
靴も新調し
化粧品を買い足し
下着も新調し(???)
(いや、たまたま買おうとしてたので…)
異常な気合を入れて、当日を迎える。

…イベント前って普通こうなのか?
初めてなので相場(?)はわからないが
改めて思い返すとクレイジーだと思う。

 

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そして当日。人生初のサイン会。

集合10分くらい前に着いた気がする。
最初の時間帯で、まだ始まる前なためか
書店の方の親切な案内により店内で待機。
(この書店の方がとても親切で、
緊張する身に沁みた)

いよいよ始まり、中に入ると
出迎えてくれたボードに
キャラのペン描きが!
ついに来たんだな…と胸が高鳴る。
壁一面に、工程やネームが展示されていて
展示物は、なんと撮影OKとの事!
こういう展示物はなんとなく撮影NGだと
勝手に思ってたから、嬉しい誤算だった。

他の人が写らないよう…の注意書きが
あったのだが、皆さんそれを遵守し
撮ったらパッと離れ、
お互いに撮らない&写らないよう
配慮しながら移動されてるのが
(勝手にそう思っただけかもだけど)、
見て取れた。

私はこの展示物にも感動していた。
会場の壁を埋め尽くすこの原稿、
なんとたった1話分だ。
たった1話を創るのに
壁いっぱいに埋め尽くされるほどの
原稿が必要なのか…!

展示の説明で先生の苦労も語られており、
瓜を破るの展開や大好きな空気感は
こうして練りに練られて生まれたと思うと
私が言うのもおこがましすぎるが、
尊敬でしかない。

展示された大好きな14話、
もうプロットの文字だけで
胸の高鳴りが止まらない。
他の方が離れたタイミングをはからい
私も思う存分原稿を撮らせていただいた。

その他、会場には先生が製作中に
聴かれている音楽が流れていて、
目の前には原稿、耳には音楽
瓜を破る&板倉梓先生ワールドで
満たされた素敵な空間を満喫した。

対面前にアンケートの記入があったが、
「一番~~な話はどの話でしたか?」って
設問に選べなくて2つ答えちゃったり、
なんかもう
アンケート書くだけでもテンパってた。

そしてアンケートを書き終え
順番を待ち、
いざ…!!!!

 

…実は思い出しても、
先生や担当の方のお顔がまぶしくて
あまりハッキリと覚えていない。
いや、確かにまぶしかったのもあるが
私の目、
バタフライでもしてたんじゃないか…?
ってくらい泳いでて、
よく見れていなかった可能性もある。
それくらい緊張していた。

書いていただく名前は本名で
お願いしたのだが、
大好きな作品の先生が、ペンを動かし
自分の名前を書いてくださっている光景に
言いようのない感動を覚え、
じっと見つめてしまった。
この感情は今でも言い表せない。

とにかく緊張していて、
うまく話せた自信がまったくない。
が、先生や担当の方が気さくに話して
くださり、楽しく和やかな空気を
作ってくださったおかげで、
なんとかとにかくこれは伝えよう!と
思っていたことは言えたような気がする。
…多分。
気の利いたことなど何も言えていないが
先生や担当の方の優しくあたたかい
反応が、嬉しい…!と沁みていた。

サイン入りの5巻とペーパーと
小冊子をいただき、
震える手で手紙を渡した記憶はあるが
そのとき自分が何を言えたのか、
あやふやできちんと覚えられていない。

それでも「ありがとうございました!」と
告げ、先生のもとから去る際
先生と目が会った瞬間は忘れられない。
先生、めっちゃニコってしてくれて感激…!

出るのが惜しい〜と思いながら
ドアを開けたら、
おそらく次の時間帯のファンの方々が
ずらーーーーーーっと並んでいて、
こんなにたくさんのファンの方が
集まってるんだ…と不思議な感動を
覚えながら、会場を後にした。

 

今回、少しでも綺麗な姿(自分比)で
お会いしたく、申し込んだ日から
食事制限をしていたのだが、
帰る前、1ヶ月ぶりに甘いものを解禁し
小田急で食べたパフェのアイスクリームが
まーーー甘くて冷たくておいしくて
幸せな余韻に浸り、私の初体験は終わった。

いただいた小冊子を早く読みたくて
いそいそと帰った帰り道、
まぶしい青空と猛暑は一生忘れたくない。
先生にお会いできて、本当に良かった。
きらめく夏の思い出に
まちがいなくなっている。

 

本当にどうでもいいけど
今回、お会いする前に頑張った事で
痩せた&姿勢が良くなったり
仕事の書類とかの字がちょっとだけ
自分比で綺麗になったりしたので
(あくまで自分比だけど)
頑張ってみて良かった。

そしていただいた小冊子の
満足度がめっっちゃ高くて、
何度も読み返している。
もはや丸暗記できるレベル。
ペーパーも可愛くて、見返しては
日々の元気と活力を補充している。

我ながらクレイジーな気合も
友人へネタになったので、
とりあえずヨシとする。
あー楽しかった!

 

先生はじめ、開催に関わる関係者の方々
すべての方に感謝しながら
この手記を終える。

ありがとうございました。
いただいたサインと思い出は、宝物です。