散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

地下鉄で深呼吸

週に1度の出社の日だった。
出社の日はいつも疲れている。

コロナから在宅制度が続いていて
週に1度の出社で済んでいるのは
本当に恵まれていると思う。
が、その思いで疲労がチャラに
なるかといえば、そうではない。

ちっともカジュアルじゃない
オフィスカジュアルは肩がこるし、
総務がいない日は総務じゃなくても
雑務があるし、何かと面倒ごとも起きる。
今日もしっかり疲れている。

通勤の疲れも前より感じるようになって、
PCの入ったリュックはまぁまぁ重くて
前に抱えて電車に乗り、人ごみの地下鉄を
歩いていると鎖骨が締めつけられて痛い。
ホームや階段は競うように小走りになるし
車内のイス取り合戦も気が休まらない。
疲労のトッピングがマシマシで
気持ちもささくれそうになる。

そんなときは駅でも車内でも
こっそり深呼吸をしている。

締めつけに抵抗するように胸を張って
地下鉄の空気を吸い込む。
綺麗な空気じゃないけど、気にしない。
肺が膨らむ感覚が、ちょっと気持ちいい。

静かに息を吐き出して
ここにいる人もみんな疲れてるんだよな、
とかぼんやりしながら車内の広告を見たり
夕飯のことを考えたりすると
ほんとーにちょっとだけ、癒やされる。

今日もよく頑張った。という日記。