散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

透ける光

ずっと行きたかった写真展に行ってきた。

川内倫子『M/E 球体の上 無限の連なり』
(写真家 川内倫子氏の公式サイトは↓)

rinkokawauchi.com

実は写真展に行くのは初めてで
寡聞にして写真家 川内倫子氏についても
今回まで知らなかった。
それでも行こうと思い立ったのは
この広告に映る光がとても綺麗で
一目で見惚れてしまったから。

オペラシティ自体には行った事があるけど
会場のオペラシティアートギャラリーには
初めて行くので、それも楽しみだった。

予約したほうがいいかな?と調べたら
「事前予約なしでご入場いただけます」と
サイトに記載があったので
そこまで混まないのかなーと油断して
行ってみたら、とんでもない!
自動ドアを入った瞬間から
ずらーーーーーーーっと並んでいて
えっ この列??とビックリした。
開催終了の前日というのもあって
なおさら混んでいたのかもしれない。

美術展はいつも予約して入っていたので
写真を観るのも、長蛇の列に並ぶのも
なんだか新鮮だった。
待ちに待っていよいよ入ると
初めてのアートギャラリーは思ったより
広くて、割とゆったり観られたと思う。

展示されている写真は、広告で見た何倍も
光を綺麗に捉えているように感じた。
透ける光、影に射す光が特に美しい。
この"光"の美しさは、初めてこの展示の
広告を見た時から感じていた。
(開催終了しちゃったけど、リンクから
まだ見られるかな。伝わってほしい↓)

rinkokawauchi-me.exhibit.jp

私は光と影の美しさが大好きなので
透ける光、きらめく光、射す光や
瑞々しく光に映える影を
ジッと見つめては堪能した。

他の美術展の時にも似たような事を
書いてしまったけど、
静かな空間や作品の音響で満たされた
空間に身を置いて「綺麗」「美しい」と
いった言葉で頭の中を埋めたり、
作品へ浮かんだ素朴な疑問や感想で
頭の中を満たせるところが
鑑賞の良さだと思っている。
そこに身を置いている限りは、現実から
離れた世界にいられるというか。

写真は壁に飾られるだけではなく、台に
水平に置かれるような展示もされていて
違う視点で観られたりして面白い。
このアートギャラリーの空気も好きだなー
とか考えながら、今回も鑑賞に浸った。

ちなみに写真は下記、川内氏のサイトの
作品ページでもいくつか鑑賞できる。
サイトにはないかもしれないが
写真展では人物を捉えた写真もあって
レンズ越しの人たちへの温かみを感じた。

rinkokawauchi.com

 

最後に、展示の写真集を買って帰った。
驚いたのは、私よりも写真展に興味の
薄かった連れ(美術展は好き)が「写真集、
買って帰ろう」と乗り気だったこと。
誘ってよかった。

最初にずらーーーーっと並んでいたのも
納得だった。
期待以上に満足して帰路につく。
初の写真展だったけど、絶対また行く。
他のアートギャラリーの展示も観たいし
"オペラ"シティという事で、オペラとかの
音楽鑑賞もしてみたい。
芸術への探究心はまだまだ続く。