散文録

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旅行記④:出雲行の夜行列車おりた時から

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待望のドーミーインで夜鳴きそばをいただき、大満足で就寝して迎えた朝。
おはようございます。

ドーミーインのウリのひとつが朝食だと思うんだけど、あえて今回はいただかず昨日買ったパンとコーヒーで朝を過ごした。
今度はがっつりドミ活して、サウナも朝食も楽しみたいな。

さて、朝食でいただくパンも密かに楽しみにしていた。
出雲市駅のセブンイレブンで見つけた、どうやら出雲のローカルフードらしい「バラパン」。
こういうローカルフードを全国チェーン店のコンビニで見つける意外性が楽しい。観光客向けに売ってるというのもあるし、コンビニにあるということは地元の方の生活にも根付いているんだろうなと伺えるから。
そういった地元の日常に根付いたものを見つけたくて、旅行先のコンビニもついチェックしてしまう。

↓多分左側が観光客向けのデザインで、右側が本来のデザインじゃないかな。

こちらのバラパン、長ーい薄切り食パンのようなパンにクリームを乗せて、クルクルと巻いてバラの花に見立てている。
セブンイレブンのポップには「シュガークリーム」とか書いてあったかな。それが美味しそうで、迷わず買ってしまった。
このバラパン、どうやって食べるのかな?巻いてあるのを解く?いや、ここはかぶりついていいかな…
では、いただきます。

ビックリした!
ふっかふかのふんわふわ!

ふっかふかのふんわふわ!

 

ふっかふかの心地よすぎる食感でバチッと目が醒めた。
美味しすぎて、思わず「バラパン」でググる

barapan.co.jp

出雲市のパン製造会社が全て手作りで作っている、地元の名物パンという。
「出雲のソウルフード」という文字で、更に美味しく感じる。
メディアでもたくさん取り上げられたらしく、こりゃ芸能人も絶賛ですわ…と納得しながらあっという間にいただく。
クリームの優しい甘さとコーヒーと、ふっかふかで幸せな数分間だった。

朝イチで幸せな気分に浸ってしまった…とか浸ってたら時間も押してきたので、急いで支度する。
11:00にチェックアウトして、11:34発の特急やくもで松江に向かう。

駅に向かうと「夕日予報」という看板があった。
今日は松江・宍道湖でこの時刻を迎えたい。


特急好きとして実は気になっていた「特急やくも」
出雲市〜松江という短い区間だが、乗れることが嬉しい。

↑「ゆったりやくも」のイラストに和む。

人がいなかったので撮っちゃった。

昨日はサンライズ出雲、今日は特急やくも、明日は別の特急に乗るので、今回は特急列車を楽しむ旅でもある。
楽しい〜〜〜!

 

と、特急の車窓をエンジョイしているうちに松江に到着。
今日のお宿の最寄りは松江駅ではなく「松江しんじ湖温泉駅」なので、着いて早々にバス乗り場に向かう。
こちらのバスってIC使えるのかな…と心配していたが、バッチリ使えたので安心した。
これから行く予定の松江城も結構近いのかな?とか話しているうちに、到着。

駅前に小さな足湯もあって、風情がある。

少しだけ歩くと、本日のお宿が見えた。

『松平閣』
こちらの部屋食でいただく、今日の夕食が楽しみの1つ。
チェックイン時刻はまだだが、ご挨拶と共にキャリーケースだけ預かってもらう。
身軽になったところで、お昼ごはんを食べよう。

宿のほぼ隣に、「宍道湖しじみ館」という施設があって、そこの二階にいい感じの飲食店があった。
昨日の出雲からすっかり島根のしじみファンになってしまったので、ここで更にしじみ料理が食べたい。
しじみの酒蒸しはマストとして、しじみの炊き込みご飯とかあったらいいな…と期待して、入店。

『松江の台所 こ根っこや』
いい感じに親しみやすい、居酒屋のような店内。
案内された半個室の席は宍道湖側の壁がガラスになっていて、宍道湖を眺めながら食事ができる!
松江に着いて早々にテンションが上がった。

しじみ料理は〜、とメニューを見ると、あった!
しじみ釜飯!しじみの酒蒸し!!
他にも魅力的なメニューはあったのだが、今日はしじみ尽くしで。

釜飯の炊きあがりに30分かかるというので、しじみを肴に飲んでもいいかな?いいよ!
ということで、「地元産こだわり焼酎」をいただく。
島根県隠岐の珍しい海藻焼酎という、『いそっこ』。
「全国的にめずらしい海藻から作った焼酎。磯の香りがたちます」というメニューの文字に心躍る。レアな焼酎をちょこちょこ飲んできたが、海藻焼酎は多分初めてかな。
水割りでお願いします。

目の前にはパノラマの宍道湖、レア焼酎の磯の香りと芳しいしじみがふわりと香る…
ここ天国かな?
こんな美食尽くしでいいのかな??と思いながら、昼から焼酎いただきます。
幸せ〜〜

昨日の山頭火よりは小ぶりなものの、旨味はギュッと詰まったしじみの酒蒸し!
アサリの酒蒸しも好きだが、しじみの方が「滋味」って感じの濃さがあって個人的にはお酒に合うと思う。
海藻焼酎もふわんと磯の香りとスッキリした味で、文句なく美味しい。
しじみの身をいただき、磯香る焼酎をいただき、酒蒸しの出汁をいただく…
この時間が永遠に続けばいいのに、ってくらい幸せな宴だった。

ここまでいただいた島根の味覚は、お蕎麦、しじみ、のどぐろ、うなぎ、ぜんざい…とあらかた楽しんだんだけど、出雲に着いてから街中でちょいちょい見かける「しまね和牛」というワードが気になっていた。
お肉も食べたい!

と、メニューを見ると「しまね和牛のローストビーフ」というドンピシャなメニューが。ローストビーフ大好きなので、めちゃくちゃ嬉しい!

ネギ、わさび、ポン酢と共にいただく。
爽やかなポン酢と刺激あるわさびに、和牛の甘さが引き立つ!
ほどよく噛みごたえのある赤身なので噛みしめるたびに旨味と甘みが溢れる、最高のしまね和牛体験だった。
島根って美味しい!

ここまでですっかり島根ファンになったところで、しじみ釜飯が来た。

おこげが!おこげがたくさんある!

噛みしめると香ばしく染み出すおこげの旨味も感じつつ、出汁しみるご飯の美味しさはお酒の後に一層やさしくて、お腹いっぱいなのにもっと食べたい…と思いながら食べてた。
ここでもやっぱり嬉しいしじみ汁で、一粒残さずいただいた。
幸せな時間でした。ごちそうさまでした。

 

さて、こんなに飲み食いしたのでそこそこの金額にはなったのだが、ここでもう1つの福がある。
全国旅行支援の一環で、昨日の宿のチェックイン時に「しまねっこペイクーポン」をいうものをいただいていた。
これは決済アプリ「regionPAY」をスマホにインストールしてクーポンのQRコードを読み込むと記載の金額分が支払いに使えるというもの。
久しぶりの旅行でこういうものをちゃんと調べてこなかった身としては、思いがけないラッキーだった。

で、いただいたクーポンは一人あたり2,000円。二人なので合計4,000円が実質値引きとなり、あれだけご馳走をいただいたにも関わらず、ランチ代金は二人で1,700円という破格の安さになった。
クーポンに描かれたしまねっこちゃんが8割増で可愛く見える。
島根最高だよ…

 

もうほんっとに最高…と思いながら宍道湖沿いを歩き、国宝松江城まで歩いて向かう。
多分バスもあるけど、たくさん食べたし街並みを楽しみながら歩くことにした。
視界いっぱいに広がる宍道湖が、風が、とても気持ちいい。
でも、松江の楽しさはまだまだこれから。
松江城も、遊覧船も、夕景色も待っている!

つづき

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