散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

日記祭の日記

晴天の日曜日。今日、日記祭に行ってきた。

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10年ぶりくらいか、下北沢に行くのも久しぶりだった。
よく歩いた通りとは駅の出口が違うのか、記憶のシモキタより洗練された歩道を歩く。
日記祭に行くのは初めてなので会場のBONUS TRACKも初めて見たんだけど、想像よりずっとお洒落で綺麗な空間だった。

下北沢の駅から伸びるお洒落な道を、雲ひとつない日差しが照らす。
人が並び、本が並び、楽しそうな話し声に音楽ライブもやっている。
大げさかもしれないけど「今この空間の空気、キラキラしてるな」とたまに感じるときがあって、まさにそれが今日。
日曜日の11時、春の日差しと下北沢という空気も相まって「綺麗なお祭りだな」というのが第一印象だった。

ありがたいことに日記を掲載いただいたので、「はてなブログの日記本」をいただきにはてなブログのブースへ行く。
スタッフの方と少しだけお話して「どの記事ですか?」に「これです」と言うのがなんだか気恥ずかしくて、指す手が震えた。けど、やっぱり嬉しさが上回る。
「これですか?」と開いてくれた目次に自分の書いたものが並んでいるという光景が新鮮すぎて、ほんの数秒だがジッと見つめてしまった。
他のノベルティももれなく貰って帰った。

あいにくこの日は別の予定があって慌ただしく会場を後にしてしまったのが名残惜しいんだけど、会場にはアルコールも売っていてぜひ飲みたかった。
晴れた休日のお祭りとビール、最高だろうな。

駅近くの懐かしい雑多な通りに入り、タイカレーを食べる。
なぜか下北沢と神保町ではカレーを食べたくなる。
あま!から!あつ!なグリーンカレーにスプーンが止まらなくなりながら、先程の出来事を思い出す。

諸々の予定が終わり、帰宅してお風呂に入るとさっそく頂いた日記本を開いた。
所属や年代など何もかも違う人がそれぞれに書く日記は書き方も視点も違くて、一口サイズのおかずが美味しい幕の内弁当のような楽しさを感じていたんだけど、そこに入っている自分の日記がなんだか異物のようだった。平たく言えば恥ずかしい。
それでも、選んでいただいたことがやっぱり嬉しい。

奇しくもこの日は誕生日だったんだけど、日記って「自分が生きた証跡」みたいな側面もあると思っていて、自分の生まれた日に自分が生きた証跡を本で読むという、奇妙な体験をした日だった。

はてなブログさん、日記祭に携わった関係者の方々、素敵な企画をありがとうございました。
ノベルティも思い出も、宝物です。