朝起きてすぐ「風邪気味だ…」と実感したのが昨日。体温は37.0℃ジャストで微々たる微熱だったものの、鼻の調子の悪さに頭痛に筋肉のこわばりに…と身体の違和感がバリバリで風邪の引き始めだとすぐにわかった。
こういう時は葛根湯に限る。風邪の引き始めには早ければ早いほどいい。とガサゴソと薬を漁ったら、なんと久しぶりに頼る葛根湯の期限が5月で切れていた。
そういえばここ最近は風邪を引いてなかったし、葛根湯なんてずっと意識の外にいたよなぁ…と残念な思いで薬を整理すると、出るわ出るわ期限切れの薬の箱に瓶がゴロゴロで、「マジか…」と遺憾の思いで薬を捨てた。
結局のところ期限の切れていない麻黄湯があったのでそれを飲んで昨日はひたすらダラダラしていたら今日は割と普通なので、やっぱり薬は偉大だと思う。
『7月5日』と明確に日が指定された災害の予言も100%信じることもなかったものの、「これを機に」と備蓄している水の消費期限を確認したり日用品のチェックをしたりしていた。「これを機に」という言葉が好きなのはそれだけ何の機会もない日常ではダラダラと意識が疎かになっているということで、現にこうして薬の期限も切らしてしまっているんだけど、予言を機に備蓄のチェック、微熱を機に薬のチェックと、なんだかんだでマイナスの要素から何かを得てはいるので今回はこれでヨシとする。と言って反省をしないのでまた似たようなことが起きるだろう、と私による私の人生の予言はまぁまぁ当たっていたりする。
月末月初がギュッと詰まった一週間でヘロヘロな頭はまたゴーヤを買ってしまったので、今日のディナーはゴーヤカレー。もう夏の栄養素として身体がゴーヤを求めているのがハッキリとわかる。ゴーヤと豚肉は夏にマストなビタミン。ということで豚挽肉を入れたゴーヤカレー。
熱中症のアラートも出るこの季節、カレーなど電子レンジでいくらでも美味しくできるこの時代に、あえて玉ねぎを飴色にすべくガス火で炒めて煮込みカレーを作ろうとするのはもはや趣味だと思っている。
暑い時期のアウトドアが好きな人を失礼ながら不思議に思っていたんだけど、考えてみれば室内とは言えエアコンの届きにくいキッチンで大汗かきながら玉ねぎに挽肉にゴーヤを炒めて煮るのはもはやバーベキューと変わらない。実は私も似たような趣味の人間なのかもしれない。と換気扇にモクモクと吸い込まれる水蒸気を浴びながら思ったりした。料理の最中でも水分補給は欠かせない。
味付けは飴色玉ねぎにクレイジーソルト、豚挽肉に鶏ガラスープの素、ゴーヤにマジックソルトと自己満足の極み。でもマジックソルトの甘さはゴーヤの苦みを引き立てると思うんだよなぁ、と炒めていい香りを浴びながら思う。
コンソメと黒糖に、少しのオイスターソースを混ぜて熱を加えた赤缶のカレー粉を加えて煮込む。トマト缶も入れたので、グツグツの強火で水分を飛ばして入れたとはいえ酸味が効いている。
トマトの赤みとゴーヤの緑が色褪せつつ溶け込んだスパイスカレーは、刻んだ生姜が効いていて酸味と苦味と辛さでだいぶ夏っぽくて良かった。ルーを入れていないのでサラッとさっぱりしているのも個人的にいい感じ。今は弱火で煮込んで水分を飛ばしているので、夕飯の時間にはもう少し煮詰まってご飯に合う味になっているはず。四半期決算で仕事のやることが渋滞しているので、自己満足の料理で風邪気味の身体を立て直さないといけない。
月初なのでテラリウムで飾っている苔の水やりの時期が来た。月に一度しかない水やりはスプレーでシュッシュと掛けるだけで5秒くらいで終わってしまうんだけど、なんだかその時間が無性に楽しみだったりする。
早期発見とはいえ葉の先がちょこちょこ傷んでいたりするのでチョキチョキ取り除いて、下手ながらお手入れをしてまた飾る。苔は夏の暑さが苦手らしく、「私と同じだ…」と苔に共感したりしている。7月の夏のシーズンに入ってしまったので、苔が枯れないよう、私も枯れないよう、暑さを生き延びなければならない。