散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』書評

『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』
(著:山口 拓朗)

仕事における要約力の重要性と
その具体的なメソッドを示した一冊。
上司への報告など、ビジネスシーンを
想定して作られている。

「要約力とは一体なんぞや?」の答えと
要約のプロセスが明確でわかりやすい。

要約のプロセスとして
①情報収集 ②情報整理 ③情報伝達 の
3ステップに分けて説明されている。

「要約は短くまとめればいいってのは
わかるけど、どうすればいいかわからん」
とか思っていたので、具体化は助かる。

なるほどと思ったのが「メタ認知」の話。
メタ認知とは、自身を客観視することで
その能力がメタ認知力と言われる。
これは上記プロセス①の情報収集の際
思い込みによる誤認識を防ぐためだが、
要約以外でも絶対役に立つと思うので
積極的に鍛えたいと思った。
このメタ認知力のトレーニングについても
きちんと明記されている。

その中から一部を抜粋すると、

・自分の思考と感情を書く
 (思考と感情を客観視する)
・自分に起きた出来事を書く
 (出来事を客観視する)

この上記の例、
思考・感情・出来事の客観視は
このブログで書いてるような日記が
案外役に立つかもしれない気がする。
(客観視できてるかはわからないけど)
趣味と実益を兼ねられたら最高だと思う。

ちなみに本書はゴリゴリのビジネス書だが
私がこの本の購入に至ったのは
仕事ではなく、日記や感想を書く際の
文章力を上げたかったのが理由。
(仕事は簡潔にできてる、といいな)

それでも、ビジネスを想定して作られた
本書のメソッドは十分役立つと思う。
上司への報告の際を事例として
良い例と悪い例が示されていたり
とにかく具体的なので取り入れやすい。

要約ってどうすればいいんだ…って人とか
仕事の報連相を改善したい人とか
仕事以外でも、表現力をブラッシュアップ
させたい人にオススメしたい一冊。