散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

陽光で幕開け

めでたくも年明けを迎え
ほろ酔いのカウントダウンで暦が変わると
テレビもそこそこに布団に入った。
数年ぶりに、初日の出を見に行きたくて。

家から少し歩くと河川敷があって、
そこが我が家の初日の出スポット。
昼まで寝てたい自分に打ち克ち
6時前に起きる。新年初勝利!

日の出予想時刻の25分前に家を出る。
初めて初日の出を見るまで、日の出前の
早朝は暗いと思っていたけど
そんなことはなく、空は白く明るい。
誰もいない不思議な視界から
土手が近づくにつれて人の姿が見えるのは
この時だけのレアな光景だと思う。

いつもより遅く家を出てしまったので
土手に着く頃には日の出ギリギリ前で
人も多く集まっていた。

遠く見える山並みの頂と空の境界から
朝日が顔を覗かせる直前、空と山の境に
光の線が見えるんだけど
その稲妻のように走る線が、とても綺麗。
マグマのような、溶かした鉄のような
眩しいオレンジ色の光のラインを見ると
あぁ、今年もこれを見られた…と
幕開けをしみじみと感じる。

そろそろか…?まだか…?
もしかして曇って見えないか…?と
ジリジリした刹那、陽光が射す。

集まった大勢の人たちの
わぁっとした空気の一体感を感じる。
あっこれじゃね!??とはしゃぐ学生を
微笑ましく見ながら、カメラを構えた。

スマホのカメラだから画質はアレだけど
少しでも伝わるかな?
陽光の麓に走る稲妻のような光のライン、
これが本当に美しかった。

2023年の、初日の出。
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耳の切れそうな寒空の空気と
集まった人の温かい空気を感じながら
朝日を目に焼き付け、その場を離れる。
近くに神社があるんだけど
皆も同じ事を考えるのか、同じ方向に
向かって歩く光景がなんだか面白い。

コロナ禍ぶりの初詣を…とここでも皆
同じ事を考えていたのか、神社は今まで
見たことがないくらい大行列だった。
お参りが終わったら、お雑煮が待ってる
…とお腹をすかせながら屋台を眺め
無事に初詣を叶える。
帰りにコンビニでお菓子を買ったりして
帰路につき、お雑煮を美味しく頂いた。
いやーいい年明けを迎えた!満足!

その後は午前中から日本酒を飲んだり
ちまちまとおせちを摘んだり
ソファーでゴロゴロうたた寝したり
してたけど、やっぱり早朝に起きて
初日の出→初詣→お雑煮、と過ごす元旦は
気も引き締まる気がする。
引き締まった後は存分にダラダラするけど
やっぱりこの習慣は好きで、続けたい。
陽光で幕開けを迎えた今年、
良い年にするぞと改めて思いを固めた。

ちなみにおみくじは末吉だった。
がんばろ!