散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

光と影のきらめき『イッタラ展』

行きたかったイッタラ展に行ってきた。

www.bunkamura.co.jp

イッタラ」とは、フィンランド
ガラスメーカー/デザイン企業の名前と
その製品ブランドのこと。
…というのを寡聞にして知らなくて、
今回の展示で初めてイッタラを知った。
知識がド素人もいいとこなんだけど、
告知のガラス写真が綺麗だったので
綺麗なものを見たい!という単純な思いが
見に行ったきっかけ。

数年ぶりに渋谷に行き、
初めてBunkamuraを訪れてみる。
絵画以外の美術展も初めてかも知れない。
ワクワクしながら会場に向かった。

フィンランドガラスのきらめき」と
展覧会タイトルにあるが、
最初の展示でもう「ガラスのきらめき」の
意味がわかった。
グラスに刻まれた彫刻が照明を浴びて
スワロフスキーのようにキラキラと輝いて
(こう言っちゃなんだけど)ただの食器の
グラスに、ものすごい芸術を感じた。

きらめく光も美しいんだけど、
意外に驚いたのが、影の美しさ。
すりガラスのような半透明のグラスは
影の色も黒ではなく薄墨のような灰色で
これは水墨画か?ってくらい美しく
影だけで1つの絵画のようだった。
この影をじっくり見たくて
めっちゃ中腰になって見ちゃってたので
かなり怪しい挙動の客だったと思う。

カラーグラスの透明な色合いも
見惚れるくらい美しくて、
キラキラと綺麗なものを目に入れて
眼福という言葉が正に当てはまる。

製品のガラスだけではなく
そのガラスを製造するために必要な
木製の道具を製造するための職人も
居るらしく、その道具も展示されていて
食器素人が気軽に見に行ったにしては
かなり勉強になって充実した時間だった。

ミュージアムショップではいつも
クリアファイルを買ってしまう
美術展クリアファイルマニアなので、
今回も色とりどりのガラスサンプルが
描かれた綺麗なクリアファイルを買い
満足して展示会場を後にした。

…が、展示がとても良かったので
公式サイトでも食器を買おうかな、と
何を買おうかちょっと迷ったりしている。

www.iittala.jp

 

そしてもうひとつ満足だったのが、
併設の「ドゥ マゴ パリ」で頼んだ
コラボメニューのジンライム

www.bunkamura.co.jp

イッタラの美しい色合いのグラスで
美味しいジンライム
ケーキとコーヒーセットと共に頂いた。
しかも案内されたのはテラス席で
ラッキーなことに生演奏のある時間帯
だったので、優雅に演奏を聴きながら
昼下がりからアルコールを満喫して
しまったのである。
カラーグラスで一番好みの色だった
ブルーグリーンのグラスとジンライム
酔いしれて、それはもう気持ちよかった。

…しかしコラボメニューの1つが
お酒っていうのは、
あのグラスを見て「これでお酒飲んだら
うまいんだろうなぁー!」って思う人が
結構いたりしたんだろうか?
私も正直、展示のグラスを見て
そんなことばっかり考えちゃってたし。

本当にノリで来たような感じだったけど
結果的にすごーく行ってよかった!

いま自分の中で美術展ブームが来ていて
他にも行きたいところが色々あるので
次はどこに行こうか…と画策している。
素人がゆるーく楽しむ、芸術の秋である。