散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

毒にも薬にもなる

私の血の何%かは
コーヒーと蒸留酒かもしれない
…とたまに思うくらいには
コーヒーと酒を愛飲している。

アイスコーヒーはガソリンで
酒は薬だと常々思っている。

毎日飲んでいるわけではないけど
成人してから家でお酒を切らした事は
ないくらい色々と常備しているし、
お酒はずっと私の半生に寄り添ってきた。

ありがたいことに
どちらかといえば酒に強い体質のようで
悪酔いすることもあまりなく
付き合いで行く飲み会や苦手な人でも
酒の席では楽しく話せたりするので、
体質に助けられたと何度も思ったりした。
(もちろん、やらかした経験もある)

家で飲む時はだいたい休みの最終日で
明日への憂鬱を和らげたり、昼頃まで
寝ているため眠れなくなるので
よく眠るために飲んでいる。
"焼酎は酔い覚めが爽やか"って本当。
本当はアルコールは眠りへの妨げになる
事は知っているが、今までの経験上
私にはこれがベストだと思っている。

…が、最近少し、この付き合い方を
改めたほうが良いような気がしている。
というのも、耐性がついてきたのか
飲んでも飲んでも酔えない…という事が
増えてきたから。
飲んでも飲んでも酔えないまま数時間
飲み続けて、めったにない二日酔いで
仕事をするハメになった事が最近あった。

さらにまさに今、
仕事のストレスを紛らわせるために
飲んだお酒で胃を痛めてしまって
ズキズキの胃をさすりながら書いている。
胃が痛いのはストレスが直接の原因だけど
お酒でブーストかけてしまったな…と
反省している。
多分コーヒーのカフェインもあると思う。

ここで、はてなブログで初めて知った
「ソバーキュリアス」という
"飲んでもいいけどあえて飲まない"
って概念がとてもいいなと思っていて、
私が毎日お酒を飲まない理由はまさに
無意識にこの概念があったのかも
しれない。と少しだけ思う。

blog.hatenablog.com

「ずっと飲まない」というつもりは
全然なくて、今まで通り飲みたい時に
飲みたいとは思っているし、
バーにも行きたいしレストランや
カフェで美味しいお酒も飲みたい。

ただ、楽しい気持ちに更にトッピング
するようなお酒とか、味わいたくて嗜む
お酒は全然いいんだけど、
(最近だとイッタラ展の後に飲んだ
ジンライムが見た目も味も雰囲気も
最高で、頼んでよかった!)

ha49re.hatenablog.com

なんていうか「紛らわす」「麻痺させる」
ためにお酒を「使う」ような飲み方は
よろしくないな…と思うようになった。

酒は苦しみを麻痺させる麻酔薬、という
意味で酒は薬と思ってきたけど
繁忙期早々にストレスを浴びて
胃を痛めた今、酒が毒になってしまうのは
なんだか半生を共にする相棒を
ないがしろにするようで嫌なので、
「今日はいい仕事したわぁ〜」と
勝利の美酒に酔いしれるような
飲み方をしたい。
…そんな日が来るのかわからないけど。

多分コーヒーも似たような感じで
仕事をするためのガソリンとして
胃に流し込むんじゃなく、
美味しくて飲みたいから飲む、という
方向にそろそろシフトしていかないと
いけないのかもしれない。

マイナスの回路をプラスに変えられて
カフェインにもアルコールにも
何度も助けられているので
毒ではなく、麻酔薬でもガソリンでもなく
暮らしを豊かにする栄養にしたい、と
反省をこめて書く。