散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

晩夏の読書感想:『逆境を楽しむ力』

晩夏の寂しさを読書で埋めている。
半分くらい日記。

楽しい夏が終わるのが寂しいのか
仕事の繁忙期が見えてきて憂鬱なのか
ここのところ気が沈みがちなのを、
資格の勉強や読書で紛らわしている。

ノリで始めたビジ法は、3級の問題集が
終わる前に2級のテキストも買ってしまった。
買うだけ買って受験はしないかもしれない
が、趣味なので別にヨシ。

今日読んで良かった本。
---
『逆境を楽しむ力
心の琴線にアプローチする
岩出式「人を動かす心理術」の極意』
岩出 雅之 :著
---
別に今、逆境にいるわけじゃないんだけど
なんとなくタイトルに惹かれて購入。
表題の「逆境を楽しむ力」が知りたくて
読んでみたけど、それ以上に色々なことが
学べて良かった一冊。

ゴリゴリの体育会のイメージが強い
大学ラグビー部の監督としてチームを
全国優勝に導いた方が説く
「脱・体育会」のお話は、頷くしかない。
体育会系を信仰する企業の偉い人に、
ぜひ読んでほしいと思った。
(が、これを読んで改められるくらい
柔軟な人は、そもそも高圧的な体育会系の
考え方には染まっていないのかもしれない)

個人的に読めて良かったのが
「第5章 逆境に負けない心のつくり方」で
出てくる「最適緊張状態」
(いわゆる"ゾーン")という言葉。
よく言われる「緊張であがる」のは
これよりも過緊張になってしまった状態で、
この状態だと上手くいかない、と。
「本番に強い人」というのは、この状態に至る
コントロールが習得できている人か、または
自覚はなくても無意識にコントロールできる人
なのね…という、ある種当たり前のことが
わかりやすく図も含めて説明されている。

…この本、「ビジネスに速攻役立つ」って
書いてあるけど、
学生が読むのも全然オススメだと思う。
試合とか発表会とか、就活の面接とかで
全然使えるよ!
あと管理職とか指導者向けみたいな感じだけど
私みたいなペーペーの下っ端も含めて
すべてのビジネスパーソンに役立つと思う。
さらに言えば、下の世代の子たちへの指導の
仕方なんかは、子どもの教育にも活かせる部分が
あると思っている。
(あんまり動いてない私の頭でも読めたから
学生さんでも堅苦しくなく読める…ハズ)

あとは最近よく言われる「心理的安全性」の
重要性やその落とし穴なんかを
著者の失敗談や成功事例に基づいて
書かれているので、単純に読んでいて面白かった。
もし管理職やリーダーになったら
こんな指導者を目指したいし、
自分がこんな指導者に出会いたかったと思う。

モヤモヤ気が滅入りながら電書サイトで
ポチってしまったけど、買ってみてよかった。

 

…とか、夏が終わって寂しい…みたいな
暗いことをつらつら書いてしまったけど
普通に秋は好きだし、楽しみだ。

とりあえず暑さも和らいだので
秋を先取りしてかぼちゃの煮物を作ってみた。
おいしい!