散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

旅行記⑦:出雲行の夜行列車おりた時から

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いよいよ旅の最終日。
ふかふかの布団の中で迎えた朝。おはようございます。

もう少し寝ていたい…と思ったが、楽しみの朝食が待っている。
朝食は宍道湖の景色を望む旅館の広間でいただけるとの事だったので、眠い体を起こして支度をした。

そして待望の朝食がこちら

わぁ、朝から宝船!とまだ少し寝ぼけた頭で思ったのを覚えてる。
この後に湯豆腐も運ばれてきたな。

そしてすぐ隣には、燦々と注ぐ朝日を浴びた宍道湖が!最高に気分がいい。

昨日までの曇天から一転、雲ひとつないキラキラの朝日が眩しい。
心なしか宍道湖もキラキラしているように見えた。

一口ごとに旨味が沁みる味わいのおかずにご飯が美味しくて、おかわりしちゃった。
島根の名物という「赤天」が気になりつつ食べそびれていたのが、この朝食で出てくれて嬉しい。
島根に来てから汁物は全てしじみなのが大満足で、今回もしじみの味噌汁で朝食を〆た。
ごちそうさまでした。

部屋に戻ると少しだけ時間があったので、部屋から庭園に出てふらりと歩いた。
隣の部屋の小さい子供と親御さんも出ていて、フフッとなる。

池に鯉もいる。

朝日が身に注ぐ感覚が気持ちよくて、何度も深呼吸した。
ここでいつまでも宍道湖を眺めていたいくらい居心地がいい。
ジャリジャリと小石を踏みしめながら、庭園を一周した。

 

さて、時刻はまもなく8:00。
名残惜しいけど、そろそろ松江を出なければならない。
帰りは出雲発の夜行列車…ではなく鳥取から飛行機なので、これから鳥取へ移動して鳥取砂丘を見るんだ。
もう少しゆっくりしたい気持ちもありながら、少し慌ただしく旅館を後にした。
楽しい思い出をありがとう。また来るね。

 

という訳で松江しんじ湖温泉駅からバスに乗り、松江駅に到着。

時間に余裕を、と慌ただしく出てしまったので時間にはたっぷり余裕がある。
駅のお土産屋さんを見たり待合室で座ったりしてのんびりと過ごした。

これから乗るのは「特急スーパーまつかぜ」。案内板には行きで乗った「サンライズ出雲」の記載もあり、これから乗る特急と夢のサンライズの思わぬコラボにテンションが上がる。

しまねっこちゃんの看板に「またね」と挨拶してホームへ上がった。
もうすっかり出雲が、松江が、島根が好きになったので少しだけ寂しい。
またね。

 

人の少ないホームに日差しが注ぐ。
静かでのんびりした空気に、旅情を感じる。

しばらく待ってやってきた、スーパーまつかぜ
行きはサンライズ出雲、一昨日は一畑電車、前日は特急やくも、今日はスーパーまつかぜと、乗り鉄道フリークとしては毎日鉄道に乗る旅というのは最高に楽しい。

予約した指定席の車両はガランとしていたものの、自由席が混んでいるように見えたのでちょっぴり優雅な気分になる。
指定席がある列車は全て指定席に乗るのが1つのこだわりになっている。

さて、列車が走り出し鳥取への旅が始まったところで鉄道の楽しみの1つ、駅弁の登場。
ズラリと並ぶ駅弁を選ぶ数分間って、ワクワクがギュッと濃縮した時間だと思う。
今回のお供は「特急やくも開通50周年記念  山陰名物かに寿し」

旅の食事でカニはいただいていなかったので、ここで山陰のカニをいただく。
酢飯と酸味と甘みが噛みしめるほどに沁みる。こういう時、ペットボトルのお茶もいつもよりグッと美味しく感じる気がして、酢飯と緑茶のほろ苦さを交互に味わいながらゆっくりといただいた。
ごちそうさまでした。

途中の米子駅のホームで、ゲゲゲの鬼太郎イラストの自販機を見つけた。
ほんとーーに少しだけ、ほんの一瞬だけ米子の観光だ。

食後の気持ちよさにうとうとしたり流れる景色を眺めているうちに、遠くに日本海が見えた。
海だ!

雲ひとつない青空と、海!

海!

海!!

湖も見て海も見られるとは、久しぶりの旅行に楽しみが詰まってる。
天気いい〜!海〜〜!と内心はしゃいでいるうちに、約90分の特急列車の旅が終着した。
鳥取駅に到着。

初めて訪れる鳥取県に降り立つと、「ようこそ鳥取へ」と看板が出迎えてくれる。
英語のみならず中国語にハングルもあるのは、それだけ外国人旅行客も多いんだろう。
さようなら島根県、はじめまして鳥取県
いざ、鳥取砂丘へ!

つづき

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