散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

食欲全開 横浜にて

中華街にて飲茶を堪能したので日記に書く。
最後に横浜中華街に来たのは2019年にスピッツのライブ前に立ち寄った時だと思うので、正にコロナ禍ぶり。
小雨が降る中、傘を片手に懐かしの門をくぐった。

実はこの日は他にメインの所用があったので、中華街の散策は「ついでに」って感じでフラリと来てしまった。
何を食べようか、どのお店に行こうか下調べもせずフラリと入り込んだ中華街はそれはそれは多くの人で賑わい、全員が傘を差していたせいか英語中国語日本語が入り混じる大通りは全く歩みが進まない。

牛歩の大通りを左右に見渡すと、どの飲食店にも行列ができている。この天気で食べ歩きもなぁ…となんとなく大通りから細い路地に曲がり、フラッと適当に角を曲がると行列のできていない、立派な建物に出会った。

お腹すいたし、雨ふってるし、入れたらここに入っちゃおうか!と点心の写真につられるように店に入る。
ドアをくぐると「受付」があってスーツの女性と目が合ったのでビックリした。
「き、気軽に入っちゃって良かったのかな…」と思ったが、にこやかに案内されたソファー席が疲れた体にはラッキーだった。

お店の名前も確認せずに入っちゃったものだから、箸袋に書かれた店名でここが有名店だと知る。
思いがけない出会いながら、『萬珍樓點心舗』にて点心飲茶タイムの始まりです。
メニューに踊る点心にワクワクしながら、飲茶のお供に「鉄観音茶」を注文。

温かい鉄観音茶の、お茶の甘みが染み渡る!
そこからはもう俄然湧いてきた食欲に任せて点心を注文。ちゃっかり干貝柱炒飯なんて飯物も頼みつつ、キラキラツヤツヤの点心に心躍らせた。

まず頂いたのは、北京ダック。
「こちらでマントウとセットでお作りしても宜しいですか?」のスタッフさんにお任せすると、めっちゃ可愛らしいチャイニーズバーガーが出てきた。

丸い皮で包んだものは食べたことがあったけど、こういう形で食べるのは初めて。
ふかふかのマントウ(饅頭)の甘さにパリッとした北京ダックに胡瓜と葱と海老煎餅がいいアクセントになって、新しい美味しさだった。皮で包むよりこっちが好き。

これに気を良くして頂く点心の数々。外の写真でつられたのは、右の『黄ニラと海老の翡翠餃子』
「黄ニラってなんだ?」と初めて食べたけど、甘い!野菜の甘さってなんか幸福感がある。小籠包も「あーこれこれ」ってなる満足感。

『海老キシメン包み』の「キシメン」って愛知名物のきしめん?と気になって頼んだら、ホントにあのきしめんだった。と思う。こういう形で食べたことないので間違っていたりして。
つるん、もちもち、と永遠に食べていたくなる食感に、ふと卓上の食べるラー油を添えてみたら、特製の花椒が効いた麻辣がコレによく合う!
つるん、もちもち、美味い!

完全にビジュアルで選んだ『海老すり身いが栗揚げ』
サクサククリスピーな周りを美味しく楽しんだら、中心にはみっちりコクのある海老のすり身が待っている。鉄観音茶と楽しんだけど、きっとビールも合う。

写真に撮るのを忘れたけど他に干貝柱炒飯と貝柱焼売も頂いた。
点心といえば小籠包、焼売、餃子、とあと春巻きのイメージを勝手に抱いていたけど、春巻きを注文するのを忘れてちょっと後悔。

ここまで食べておいてまだ食うか!って感じだけど、忘れちゃいけないのが甘味。
点心で甘味と言えばゴマ団子のイメージだけど、ここは『ココナッツ団子』を選んだ。

白いもちもちの中には神秘が詰まっている。中は何かな?と期待するとココナッツが入っていて、これが言いようのないほど美味しい!これも点心の定番なのかな?それともお店のオリジナル?初めて食べたけど、また頼みたいメニューの上位に躍り出た。

黒真珠のタピオカも好きだけど小粒の白いタピオカも美味しいよねぇと頼んだタピオカココナッツミルクは、フルーツとの組み合わせがなんだか懐かしい味わいでほっこりした。
マンゴーソースのココナッツプリンも直球ストレートに美味しい。

ここまで食べたいだけ食べて、夫と二人で分けたとは言えもう満腹。
ポットの中国茶は最後まで温かくて、お茶でスッキリと締める飲茶の時間が最高の気分で終わった。なんだかんだ2時間くらいは滞在したと思う。
ぷっくりミチミチの点心には、美味と幸福が詰まっておりました。
ごちそうさまでした。

 

所用を終えて、帰りは雨上がりの横浜がなんだか素敵だったので写真に収めた。

いいよね、横浜。また来ます。