散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

ポケモンSV サントラ『碧の仮面』を語る

わーい有休!というわけで連日聴きまくっている『ポケモン スカーレット・バイオレット+ゼロの秘宝』サントラCDの好きな曲を語る。

今回は6枚あるCDのうちDisc. 5のDLC『碧の仮面』部分から特に好きな曲を抜粋して書く。音楽知識は皆無に近いので表現はデタラメもいいとこだけど自己満足なのでヨシ。

 

◆ 3. 戦闘!  ゼイユ
・前回のサントラの所感ではスグリ君の戦闘曲についての記憶が強くてお姉ちゃんの曲の記憶が薄かったんだけど(プレイ時はセリフテキストのインパクトに記憶を持っていかれたので)、改めて聴くとスグリ君と曲のベースは同じだったんだ!と気づいた。さすが姉弟
弟よりキーが高めで、ロックな疾走感もありつつなんというか澄み渡るような曲調に「そういえばおねーちゃん美人だったな」とビジュアルの良さを思い出した。本当に涼しげで透き通るような和風美人を思い起こす曲だと思う。白い肌に泣きぼくろが映えるおねーちゃんは確かに間違いなく美人なんだ。喋ると残念な美人。

◆ 4. スイリョクタウン
・プレイ時も「のどかな曲だな」と思っていたけど、夏の避暑地のような爽やかだけど落ち着いた雰囲気は一つの曲として聴いて癒やされる。
夏と言っても猛暑すぎない夏というか、時折涼しい風が吹き抜ける夏の終わりかけとか、キタカミの里のように上空に冷たい空気が流れるまさに東北の自然地帯の感じ。
目を閉じれば浮かぶのは道路を這うイトマルに田んぼを飛び回るヤンヤンマ。虫ニガテ勢としてはトラウマでした。

◆ 5. 戦闘! スグリ
・前回の所感でスグリ君の戦闘曲が3曲あると書いたんだけどそれの一曲目。
上で書いた通り姉弟で曲のベースが同じなんだけど、お姉ちゃんのそれよりも少し暗くて澱みのような濁りを感じる。彼は後に自意識を拗らせてしまうけど、その「素質」は主人公と初対面なこの時点でも存分に含まれていたんだなと感じる。でも暗くてヒリヒリして疾走感ある曲は好きなんだ。後のスグリ君の二曲と聴き比べするのも楽しい。

◆ 15. 鬼退治フェス!
・鬼退治フェスプレイ時は気が狂いそうになりながら「まっさらもち〜〜〜〜〜〜〜〜」と風船を割りまくってたんだけど(そしてなぜか中級も上級も私だけまっさらもちが出なかったんだけど)、気が狂いそうになる一因にこの陽気でリズミカルな曲があると思っている。楽しく満面の笑みで急かされる感というか。
ゲームプレイではそんなトラウマ曲だけど、曲として聴くとすごく「陽」の気持ちに引っ張ってくれる曲なことに気づいた。テンポが早めなので聴きながら家事をこなすと個人的に早く終わる。昨日これを聴きながらピーマンの肉詰めを作っていたんだけど、玉ねぎをみじん切りして肉だねをコネコネ捏ねるのも楽しく捗ったのはこの曲のおかげ!

◆ 17. お面を落とした不思議な子
・なんかすごーーくペットボトルの緑茶CMっぽいと思ったのは私だけだろうか。
『綾●』とか『伊●衛門』を無性に飲みたくなる。冷たい緑茶のようにひんやり綺麗な曲です。

◆ 19. てらす池
・涼しげで神秘的で、聴くだけで水晶体の中の虹色の煌きを思い起こさせる。美しい人外のような、異世界に連れて行かれそうな恐ろしさも含んでいる。これ聴いて瞑想できるのでは?
どうでもいいけど行きつけの美容院のヘッドスパルームで流れる曲にすごく雰囲気が似てる。もちろん違うんだけど。

◆ 20. 歪み
・うまく説明できない良さなんだけど、耳にした瞬間に「好き!」となった暗い曲。
物語の「ハイ、ここからヤバくなりますよー」を上手く表現してると思う。
この曲に限らず今回のサントラも私の好きな佐藤仁美さんが携わっていて、この曲も作曲と編曲に佐藤さんのお名前がある。
佐藤さんの曲は直感的に「好き!」とビビッと来る曲が多いので、この曲も多分に漏れずそうなのがなんだか嬉しい。

◆ 22. ともっこ騒動
・めちゃくちゃコメディに振り切られているのが好き。和風ギャグコメディ。でもコメディに振ってるのに渋くてちゃんとカッコいいんだ。お茶目で笑かしてくるけど着物が似合うカッコいい江戸前お爺ちゃんを想像した。お箸でお茶碗を叩くような音が好きです。

◆ 23. 戦闘! ともっこ
・来た!私の好きな曲!碧の仮面では一番好き!
DLC番外編の感想でも書いたけど、番外編でもこれがリミックスされた『戦闘!モモワロウ』が脳にクリティカルヒットしたわけだけど、原曲のこっちももちろん好き。
実際にゲームプレイした時のイイネイヌ戦がすごく記憶に残っていて、巨大化したマジでデカい怪物に立ち向かう私のルカリオがめちゃくちゃカッコよかったんだよ〜〜〜〜〜と聴く度に記憶が蘇る。相手が巨大だから上方向に向かって波動弾を打つ(※私が悪タイプと勘違いしたから)ルカリオが超絶イケメンだった。波動弾ではなくサイコキネシスが正解でした。
曲じゃなくてルカリオの話しちゃったけど、この曲は冒頭のドコドコ心臓に響くイントロから意識を鷲掴みにされて、更に途中に挟まれる祭囃子で鳥肌が立つ。
きっと私は祭囃子が挟まれた曲も好きなんだと思う。映画『AKIRA』の『KANEDA』も大好きだから。

◆ 24. 決戦! スグリ
・上で書いた『5. 戦闘! スグリ』の彼が、ずっと憧れた鬼さまへの渇望とか友達への劣等感や焦燥感で正しくない方向へ突き進む感じがよくわかる。
『5. 戦闘! スグリ』より強い焦りを感じるけど、後編の『15. 戦闘! チャンピオンスグリ』よりも暗闇ではない、ちょうど中間の感じ。
スグリ君の戦闘曲では『15. 戦闘! チャンピオンスグリ』が一番好きだけど、聴き比べると味わいが違うのでこれからも聴くと思う。スグリ君の戦闘曲にここまでハマるとは。

◆ 25. 戦闘! オーガポン
・実は最初はあまりハマらなかったんだけど、何度も聴いているうちに良さが染み込んできた。この曲を聴くだけでオーガポンはメスだとわかる、戦闘曲なのに女性的な曲に感じる。
ちょっとストーリーがうろ覚えながら、この部分は確かオーガポンが主人公について行く前の腕試しみたいな戦闘だったと記憶しているんだけど、「4つもお面を使って時間をかけて主人公と闘ったのは、闘っている間に慕っていた男と暮らした場所を去る覚悟を決めていたのかな(だから面影宿しで回想しながら闘っていたのかな)」と妄想が浮かんだ。「昔々 ともに生きた男」ってフレーズが好きなんだ。
この曲を聴いて、長年暮らした里に別れを告げてもいいくらい強いヒトを求めて主人公と闘ったのかとやっとわかった気がする。全ては妄想なんだけど。

◆ 27. 今は素直に
・色々あったけど、なんか良かったよね。とワケもなくしんみりする曲。なんとなく卒業とか別れの季節であるこの時期にも似合ってる。
タイトルの「素直」の通り、色々あったお姉ちゃんの言葉がすんなり素直に染み込んできた。確かに自分の地元に林間学校に来られるの、イヤだよなぁとか。
前編の最後の最後はスグリ君の暗黒微笑で終わってしまうけど、その編諸々の解決を見届けた今、この曲がエンディングソングとして心に沁みる。

 

この調子で後編『藍の円盤』の好きな曲も語ろうと思ったけどとんでもなく長くなりそうになったので、それはまた機会があったら書ければいいと思う。

ポケモンのサントラだと今回のSVの他に去年DSソフトのBWとBW2のサントラも買っていて、聴き比べると当然といえば当然だけどDS作品の方が音がシンプルだと思う。
でもシンプルだから良くない訳では決してなくて、私はDSソフトのプラチナのサウンドもめちゃくちゃ好きなんだけど、BDSPでSwitchの音源にリメイクされたのを聴いてもプラチナのサウンドの方が好きだった。

BW2サントラの4枚目にGBA作品のエメラルドの曲も収録されているんだけど、さすがにGB作品の曲は電子音な感じが強くて(それはそれで味があって良い)、Switch作品は音が重厚な高音質で、DS作品はちょうどその中間のシンプルさがあると思っている。という所感をここにメモしておく。

というわけで気が向いたら他のサントラの曲も語ろうと思う。好きなものを語るってやっぱり楽しい〜〜〜!