散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

三省堂で買った本と過去を振り返る

ただの雑記。

「神保町」の地名をみて、ふと思い出した。
5月8日に一旦営業を終了し
小川町の仮店舗に営業を移した
三省堂書店 神保町本店。

コロナ禍もあって
ここ数年はなかなか行けなかったけど、
神保町の本店に行くのが好きだった。

何か買うときもあれば買わないで
フラッと出るときもあったけど、
仕事で行き詰まった時には必ずここに寄って
ビジネス書などを見て自分を高めた気になっていた。

あとは資格やら転職やらの節目に
参考書を買うのも、だいたいここだった。

根拠はよくわからないけど、なんとなく
「実用書は三省堂本店で」とか思ってたのかな。

フラフラと各階を彷徨って、
学生のテキストを見て
「今ってこうなんだ…」とか思ったり、
全然知らない分野の本を見たり、
手帳や雑貨を見つつ
本を買ってカフェに寄って帰る。
とにかくあの空気が好きだった。

思い出したら懐かしくなったので、
当時に買った本を引っ張り出してみた。
当時、といってもここ数年だし
ほんの数冊だけれど。

そしたら自分、似たような本ばっかり
買っててちょっと笑ってしまった。
面白かったので、自分の数年と共に
少し振り返ってみる。


■資格試験の参考書

日商簿記(2級・3級)
・ファイナンシャル・プランニング技能検定(2級・3級)
MOS Excel エキスパート

上記の参考書・過去問いろいろ。
複数の出版社のを買ってた。

日商簿記3級→2級
→FP3級→2級→MOS の順で取得。

何気なく勉強した簿記3級が面白くて
資格試験に一時期ハマってた。
未経験だけど簿記2級まで取ったら
経理やれるんじゃ?と興味をもちはじめ
経理に関係ありそうなFPやMOSも取る。
で、次


■上記に合格して買った本

『簿記試験合格者のための
はじめての経理実務』
著:小島孝子

簿記受かったー!の勢いで買った。
基礎の基礎をイラストや対話形式で
説明してくれるので頭に入りやすい。
あくまで簡単な日常経理の解説なので
タイトル通り初めての人向け。


『「できる経理マン」と「ダメ経理マン」の習慣』
著:佐藤昭一

割と一般常識的なことから「なるほど」と思う
ことも書いてあって
(たまに「うーん…?」って思う内容もあり)、
堅苦しくなく読めたので買ったと思う。
しかし経理になる前から「できる経理マン」の
本とか、背伸びしてたなーと思う。
ちなみに、いま改めて読み返したら
「ダメ経理マン」の方に
よく当てはまってる、自分。

上記を読んで経理になりたーいと思い立ち
20代の勢いで転職活動をする。
で、次


■転職活動のときに買った本

会社四季報 業界地図』
東洋経済新報社

業界地図はいま読み返しても面白い!
当時の読み返してみると
「業界天気予報」(業界動向予測)が
当たってたり当たってなかったりで、
味わい深い。
コロナなんて予測できなかったよね。


『カリスマエージェント直伝!
履歴書・職務経歴書の書き方』
著:細井智彦

この本は会社に入ってからも
レポート書かなきゃいけないときの
纏め方とかで役にたった気がする。
なんかめっちゃ付箋貼ってた。

ちなみに正社員の経理経験がなかったので
この本でめっちゃ気合い入れて書いた書類も
選考でバッサバッサと落とされまくる。

が、奇跡的に正社員で採用されて、次。


■入社まもない時に買った本

『先輩がやさしく書いた
経理」がわかる引き継ぎノート』
著:加藤幸人

『現役経理さんの声を生かした
経理のお仕事がサクサクはかどる本』
著:小野恵

経理の仕事がサクサク進む
Excel「超」活用術』
著:小栗勇人


運よく転職できたはいいが、引継ぎが
不十分なまま前任者が辞めた(転職あるある)

マニュアルも整備されてなくて行き詰まったが
まだ経理として(社会人としてもだが)
未熟で何もわかってなかったので、
とりあえず目についた入門書を買った。
が、今思えば家に似たような本があったわ…と後悔。
それを読むだけでも良かったと思うんだけど
この頃はちょっとしんどくて、
今まで何を読んだかも思い出せなかったし
あんまり物を深く考えられなかった。

上2つは本当に経理1年目のための
常識とか心得とか。
ただ、入社して行き詰まったのは
いわゆる会社のローカルルールとか
基幹システム周りの煩雑さだったので、
結局のところ書籍でどうにかするよりは
会社の過去資料を見るなりして覚えたり
慣れたりするしかなかった。
(これも結構あるあるだと思う)
余裕のある今読み返した方が、楽しく(?)読める。

ちなみに今でも入門書とかを読むのが好きで、
私は多分、より高度な知識を得るより
もう知っている事について解説を読むことで
より「わかる」感覚が好きなんだと思う。
いま教科書とか読んだらめちゃめちゃ楽しいと思う。

あとは、難しいことを理解する気力も
向上心もないけれど、とりあえず新しい本を
読むことで、自分が一段「上」になったかの
ような感覚を得たかったのかもしれない。

どうでもいいけど
「先輩がやさしく書いた〜」を選んだのは
今思えばタイトルの「やさしい先輩」に
飢えていたんじゃないか、って気もする。

あと、MOSを取っていたものの
実務でExcelを使う機会が少なくて
入社してからExcelに苦戦したので、
「〜Excel「超」活用術」は買ってよかった。
なんか役立ちそうなのあるかな〜と
たまにパラパラめくるといい感じ。

下2つの本、
タイトルのサクサクが被ってて笑う。
どんだけサクサク終わらせたかったんだ
当時の自分。


■仕事に慣れてきた頃に買った本

『スペースキーで見た目を整えるのは
やめなさい - 8割の社会人が見落とす
資料作成のキホン』
著:四禮静子

『アウトルック最速仕事術
- 年間100時間の時短を実現した
32のテクニック』
著:森新


この2冊はもしかしたら三省堂じゃないかも。
(カバーがないのでうろ覚え)
少しは仕事が回せるようになって、
効率化とか資料作成のスキルアップとかに
熱が入ってた気がする。
この頃になると残業時間もザクっと
減らせるようになる。やったね!



多分、数年間かな?ここまで。
振り返ると、やさしい本しか買ってないし
向上心があるんだかないんだか…って
突っ込みたくなるけど、自分なりにどうにか
したかったのは強く記憶に残ってる。

で、ここ1年くらいは電子書籍で買っていて、
購入履歴を見たら副業とかフリーランスだの
そういう本めっちゃ買ってて笑った。
完全に仕事がイヤになってるじゃん!


電書のあの、読みたいと思ったらサクッと
買える感じはすごーく便利なんだけど、
本屋でズラッと並ぶ書影からピンとくるのを
選んだり、中身パラ見して吟味する感じも
思い返すとちょっと恋しい。
そうなるとやっぱりあの広い三省堂で、
エスカレーターにボーッと乗って考え事したり
ブラブラとフロアをなん往復もしたりしたい。

またフラっと神保町に行って、
三省堂で本買ってさぼうるでコーヒー飲んで
エチオピアでカレー食べて帰りたい。
もうあの本店はないと思うと、余計に行きたい。


と、つらつら未練を書いておいて
まだ小川町の仮店舗には行ってないので、
諸々落ち着いたら久しぶりにカレーと
コーヒーと新しい三省堂を楽しみたい。
エチオピアもいいけど、共栄堂のカレーも食べたいな。