散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

イヴのイヴ

本当はクリスマスイヴの前日を「イヴのイヴ」とは言わないらしいんだけど、なんかそう言いたい。

秋から続いていた「牛すね肉を煮込みたい」という欲を満たすべく、クリスマスは牛すね肉のシチューを作ることに決めた。
ご馳走らしくちょっと豪華な黒毛和牛のすね肉をスーパーでゲットして、もう気持ちはホクホクしている。嬉しいことに「レジにて2割引」のシール付き。

前に作った時は下ごしらえどうしてたっけ…と思っていたら、去年の自分が日記に書いていたのでラッキーだった。何を食べたか、何をどう作ったか書き残せる意味でも日記を書いていて良かった。
去年の自分によると、焼く→茹でる→煮込む で美味しかったらしいので今年もそれに倣う。

常温に戻した750グラムの肉をフライパンみっしりに詰めて、焼き目をつけた。
クレイジーソルトをまぶして焼いたんだけど、肉とスパイスとハーブの香りが混ざりあって立ち込めて、それだけでめちゃくちゃ美味しそうだった。換気扇の下だけバーベキュー。
ジュー…という音と香ばしくなってきた匂いに幸せな気分になったところで、鍋に移して水から茹でる。水から、というのがポイントらしいんだけど何でかは知らない。

水だけで茹でた後にネギと日本酒で茹でて、その後でワインとコンソメで煮て具とソースを加えたらビーフシチューの出来上がり!なので、今日はワインで煮てから一晩寝かせて、明日のイヴと明後日のクリスマスの2日間で食べる。
塊肉が好きなのに肉の臭みはちょっとでも苦手なので、これでもか!と臭みを取り除いた旨味にするため今日はコトコトコトコト下茹でして過ごす。

今日食べないものを時間をかけて作るのは、家だとクリスマスとお正月くらいなものかもしれない。長時間コトコト続くのは暑い季節には耐えられないけど、冬は逆に楽しみな時間になる。

普段は飲まないけどクリスマスはワインを飲みたくて、今年も買った。
ごく普通の赤と、度数が低くて甘いジュースみたいな赤も買ってみた。ジュースみたいな方はワインと言うより「葡萄酒」みたいな感じでちょっと飲んでみたかった。

あとケーキは例年お取り寄せしているので今年はゴディバのケーキを買っていて、今日さっき届いた。小ぶりだけどきっと濃厚で美味しいだろうという信頼がある。

それからふるさと納税のローストビーフと、なぜかクリスマスの時期だけ食べたくなるスモークサーモンのサラダを用意すればクリスマスディナーが完成する。
ビーフシチュー / スモークサーモンのサラダ / ローストビーフ / パン / ケーキ と書き連ねるとなかなか豪華な気がする。手は込んでないけど。
クリスマスはチキンを食べる日だけど我が家ではビーフをいただく。去年はステーキを食べたことを日記を読み返して思い出した。

イヴのイヴの今日、明日のイヴに備えて着々と仕込みをしている時間がなんだかワクワクして楽しい。仕込みをしながらゲームをして、今夜はピザを食べる。

日記を書きながらチラチラと視界に入るミニクリスマスツリーを可愛く思いながら、月曜日に片付けるのめんどくさいな…とちょっと思ってしまった。
そんな平穏なクリスマスの休日が、もう少しだけ続く。