散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

ポケモンSV『ゼロの秘宝 番外編』パニック日誌

1月11日に配信されたポケモンSVのDLC『ゼロの秘宝 番外編』をプレイしたので、林間学校・交換留学に続いて所感を日誌として書き残す。
内容をガッツリ語るのでネタバレ注意


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めっっちゃくちゃ笑いながらやってた!
面白かったー!!
まず冒頭のオープニングタイトル『キビキビパニック』がデローンと紫の毒に溶けていくところから「なんだこれwww」って笑ってた。
キビキビパニックって名称に遊び心しか感じなくて、めっちゃ楽しそう!って期待がマシマシに膨らんだ。

最初に嬉しかったのはスグリ君が安定してたところ。家に届いた手紙の文面がすごく素直で素朴で、「友達も」とチケットが入ってた心遣いなんかはスグリ君本来の人間味が出てるんだろうなぁと思うとしみじみといい。
DLC後編でいきなり会えなくなって寂しかったから、その分嬉しさも増した。

ペパー君なんか感情がデカくない?主人公女の子にしたから恋愛的なアプローチ掛けてるように見えない?とか思いながら久しぶりのホームウェイ組でキタカミの里に向かう。
スグリ君はチケットをくれたけど、そういえばキタカミを何度も何度も何度も往復してる主人公はポケモンパワーでタダなのか実はネアちゃんばりの富豪なのか気になる。

無事に到着してスグリ君に会うと、見た目こそ後編Ver.だったものの中身は前編のように穏やかになっていてすごく安心した。
面白かったのがボタンとスグリ君の親和性で、スグリ君の若干オドオドしがちな雰囲気に自分と似たニオイを感じたボタンがグイッと距離を詰めたのがリアルで好きだった。

人見知りだけど「仲間」と認定すると一気に距離を詰めたくなる人っているよね。私もそういうタイプだからわかるよ!と「あるある」と共感しつつ、コンプレックスの中に「人とうまく関われない気質」が含まれていたスグリ君に自然な形で友達ができる事にじんわりと嬉しさを感じていた。

で、「いい話だなぁ」と思いながらストーリーを進めていたら急にとんでもない爆弾をお出しされて最高にビビった。
久しぶりにあったおねーちゃん、洗脳されてるwww

DLCの各初対面でのおねーちゃん、前編は「よそ者」、後編も「土の味」と来て、番外編で「キビキビー!!」じゃないんですよ。面白すぎるよ、ズルいよおねーちゃん。

めちゃくちゃ笑いつつ進めると案の定村人も洗脳されてるので、スグリ君とタッグバトルで倒していく。キタカミの里なので初手から鬼さまに出ていただいたんだけどスグリ君のわだかまりも解けたようで安心した。

目のハイライトが消えて無心で踊る村人が割とホラーだったんだけど、その後でスグリ君のおじいちゃんおばあちゃんもこうなってしまったのでシュールな笑いが出た。
というかシャンデラマンムーを繰り出したおばあちゃんが猛者すぎてそこにも笑う。色んな意味で強すぎるよ。

ここから最高にツボだったのが餅を食わされるペパーボタンと、おでこに当たるスグリ君はともかく避ける主人公って何者だよ!?っていうのと、洗脳された二人 vs スグリ主人公ペアのタッグバトル。
なんか恥じらってるペパーに対してノリノリで奇声を発する(しかもさり気なくブイブイ言いたがる)ボタンがヤバすぎて声出して笑った。

しかもバトルしてる横で洗脳された村人がずーっとキビキビダンスしてるのがシュールでキモくておかしくて、「やめて!ふざけないで!」って思いながらずっと笑ってた。
多分、今まで一番「バイオレット買って良かったな」って思った。

友達同士のタッグバトルってシチュエーションと、そのペアがわだかまりが解けた友達っていうのがすごく好きな展開で、頼むからこのバトル終わらないでくれーー!!って思いながらやってた。番外編で一番楽しかったところかもしれない。

終わっちゃったー…と名残惜しくも展開を進めると予想通りネモも闇堕ちならぬ桃堕ちしていたんだけど、今までの桃堕ち民の中で一番自我が残っててここでもめっちゃ笑った。「キビキビ実れー!!」じゃないんだよ!

ゲームしながらこんなに笑うのか!?ってくらい笑いながらやってたら、ついに黒幕とご対面する。
DLC前編の「ともっこ戦」のBGMがドツボに好きだったんだけど、このBGMはそれがリミックスされていてめちゃくちゃカッコよくて好きだった。

モモワロウの相手は当然因縁のある鬼さまだよなぁとお願いしたら、聞いたことのない咆哮をあげてビックリした。私が思っていた以上に憤怒や恨みが籠もった雄叫びだと思う。
ちなみにスタンダードな姿で出したかったけど草だと相性が悪いので井戸の面を持たせたんだけど、ビジュアル的には竈の面の方が良かったなぁとちょっとだけ後悔している。
スグリ君への誠意として努力値王冠ミントで育てたけど、後編テラパゴスといい宿敵モモワロウといい、スグリ君以外の見せ場がめちゃくちゃあったので調整した甲斐がありまくって良かった。

邪毒の鎖?こちとらバッグには回復の薬が90個あるんじゃ!と回復の薬を投げまくり、怒り恨みつらみを込めた蔦棍棒でしばきまくって倒してボールを投げる。そういえばこの話は「桃太郎」のオマージュだけど、桃太郎を鬼が棍棒で倒す話だなと今更ながら思う。
鬼さま、「昔々 ともに生きた男」の雪辱を少しは晴らせたといいな。

ちょいちょい挟まれるスグリ君の声援も胸熱だったけど、何人も同時に相手する彼の方が大変だったような気がしなくもない。

無事に諸々が終わって、良かったねと同時に「もう終わっちゃうのかー」と祭りの後の寂しさのような名残惜しさが残った。
でも、めっちゃくちゃ濃い時間を過ごしてすごーーく楽しかった!

 

後日談として、復学してスグリ君がリーグ部に顔を出すようになったらしいのが良かった。リーグ部に顔を見せるメンバーは日替わりランダムらしいので私はまだ見られていないんだけど、その時の会話もこれから生で見ていきたい。

クリア後に行けるようになるスグリ君の部屋には「努力」というには痛々しい痕跡が残っていたけど、これからこの部屋も変わっていくといい。今回の彼の感じだと、きっと枯れた観葉植物も緑に変わってくれるという希望がある。

ちなみにリーグ部に呼べるようになる特別講師でネモを呼ぶと、意外にもタロとの絡みが見られてついにタロのお父様としてヤーコンさんの名が出る。確定しましたね。
パーティーでドレスのままヤーコンさんに挑むとは、さすがネモってて好き。

 

という訳で笑いすぎてパニックな番外編は本当に満足した。
このDLCは23時に配信開始だったんだけど、この日は22時過ぎまで残業していたので疲れた脳みそにフザケた展開がクリティカルに刺さった。ビールでも飲みながらやれば良かった。

「闇堕ちっていうか"桃堕ち"だよなぁ」と思いながら「"桃堕ち"って同じこと考えてる人いるかな?」とネットの感想を漁ったらちゃんとSNSで桃堕ちって言われていて「だよね」と満足した。ネットの感想でもツッコミだらけで面白くて、他の人の感想を見るのも楽しかったりする。

「キモイ!最高!」という笑いもありつつ、ホームウェイ組の変わらない友情やスグリ君の成長や友達が増えた事にホロっと嬉しくなったのも満足要素として大きい。
前編から追ってたスグリ君の成長が今回で綺麗に完結したように思う。後編の感想で「ストーリーの消化不良感が強い」と書いたのが、ここに来てスッキリ消化された感覚がある。
良かったね、スグリ君。おねーちゃんは面白すぎてズルい。

 

ストーリーもめちゃめちゃ刺さったけど特に良かったのはBGMで、前述したともっこ戦アレンジのモモワロウ戦もそうだけど一番脳みそに刺さったのは桃堕ち民がキビキビしてる時のBGMで、あれがあったから3割増しでおかしくてしょうがなかった。

音楽に詳しくないからちゃんとした事は言えないけど、なんだかテクノっぽい雰囲気と洗脳した人間を嘲笑うかのようなコミカルな電子音が脳に刺さる。あれを聴くとなぜか米米CLUBの『FUNK FUJIYAMA』をどうしても思い出してしまう。あの曲も好きだからこういうのが好きなんだろうと思う。

来月にSwitchのポケモン作品のサウンドトラックが発売されるけど、この前BWとBW2のサントラ買っちゃったし今回は見送りかなぁ…とか思っていたんだけど、SV本編の四災BGMにDLC前編のともっこ戦に今回のともっこアレンジに桃堕ちBGMとクリティカルヒットサウンドが多すぎて、「これは買いますわ…」と思い直している。

という訳で番外編の余韻とBGMがずっと頭から離れない。
あれ?私も洗脳された?