散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

本日のランチ:コロッケコッペ / 美味しい週末

日記を書こうとブログを開いたら、『今週のお題「最近おいしかったもの」』というお題が目に留まった。美味しいものの話は大好きなのでここぞとばかりに書く。

 

今日は近所の美味しいパン屋さんのコロッケコッペがランチ。朝食とランチの間のブランチに近いかもしれない。
ここのコロッケコッペは何度も買って食べていて、いつ食べてもコロッケはカリカリと音を立てるしふわふわのコッペパンにサクサク歯切れよいキャベツの相性が良い。

特別なものもない、シンプルなソースに小麦の甘みとカリカリとサクサクを「おいしいー」と感じていたらあっという間に半分が消え、また「おいしいー」と思ううちに全部が消える。
コロッケという料理を一番美味しく味わうのは揚げたてをそのまま食べるのが一番だと思っているけど、次点でパンに挟むのが好き。コロッケの衣もパンだから味の相性はもちろんだけど、カリカリとふわふわの組み合わせに幸を感じる。

あっという間にコロッケコッペを食べ終え、台湾出身の同僚にもらった東方美人茶を淹れた。コーヒーの方が合う気がしたけど、飲んでみたかったから。
東方美人茶を飲むのは初めてで、感想としては「不思議な美味しさ」を感じる。
「烏龍茶に近いけど、烏龍茶よりクセはないよ」と教えてもらっていたけど、個人的には「クセのない烏龍茶」というよりは「不思議な紅茶」って感じで「つかみどころがないけど、なんか美味しい!」っていうのが率直なところ。
紅茶でもなく、烏龍茶でもない。渋みもなく、クセもない。でも香りが良くて味も良いという「この美味しさはなんなんだ!?」と集中して味わった時間を、まさに「お茶の時間」というんだろうかと思う。食後に何気なく淹れたティーバッグだけど、意図せずお茶に集中する時間を過ごした。同僚には「めっちゃ不思議で美味しかった」と伝えようと思う。

 

お正月がとうの昔のように仕事の密度が高い日々だったので、この週末はバキバキに凝り固まった体を整体でほぐして美味しいものを食べて過ごした。

昨日は頑張ったご褒美と栄養補給を兼ねて夫と焼肉屋へ行った。気軽に行けないお値段だけど、気軽に摂れない高い栄養価が摂れる。
ウリの柔らかい赤身肉をサッと炙って口へ運ぶと、肉の旨味が脳に染み込んでいく感覚がある。ジュワ〜〜っと幸せに浸り、言葉が出てこなくて二人して「うんうん」と意味のない反応をしながら食べた。これこれ。これです、これ。
柔らかいけど柔らかいだけじゃない、適度な肉の噛みごたえと噛むごとに感じる力強い旨味にドハマりし、昨日はハラミばかり食べていた。この感覚をずっと味わっていられる天国があれば、喜んで徳を積みたい。

肉が焼ける様をボンヤリ見てると脂と共に疲労も落ちていく感覚がある。実際にはそんな簡単に疲れなど落ちてはくれないけど、焼肉はボンヤリ眺めたいので身内と行くのが一番好きだ。
すごく頑張ったかすごく疲れたか賞与が出たタイミングで、またここに行く。

遡って金曜日、「今週も乗り切ったぞー!」という気持ちで帰りに神保町へ寄り道した。
カレーとカフェと本屋の街の神保町はオフィス街でもあって、活気ある週末の街並みを歩くだけでも気分転換になる。
お目当ては『カリーライス専門店 エチオピア』。前にも日記に書いたな…と探したらやっぱり書いてた。何度も書きたくなる美味しさ。

辛さを0〜70倍まで選べるこのお店で、35倍の辛さを頼む。お店いわく12倍がいわゆる「大辛」らしいので35倍は激辛ではあるんだけど、スパイスが潤沢に混ざりあったここの辛さはハバネロやブートジョロキアのような尖った辛さとは少し違って柔らかみのある辛さだと思う。
とか言いつつ食べながら涙が出てきて涙目で食べていたんだけど、決して苦しい辛さではなくて明確に「美味しい」と思いながらいつも食べている。ここでしか摂れないスパイスの栄養がある。

いつも食べている「エビ・野菜カリー」は具材がカラフルにふんだんにゴロゴロ載っているけど、一番好きなのがブロッコリー。焼き目のついたブロッコリーに香ばしさが濃縮されていて、旨味の詰まったエビと一緒に口に運ぶと刺すような辛さと旨味とスパイスの香りが一気に押し寄せてくる。要するにものすごく旨い。

完食する頃には汗も流れていて、本当に疲れがぶっ飛んで元気になる感覚がある。残念ながらぶっ飛んだ疲れもすぐにUターンしてくるけど、身も縮むような寒さのビル街を元気よく駅まで歩き、そのまま元気よく家まで帰れる。

こうして思い返すと週末は美味しい栄養素をたくさん摂れていて、こうしてそれを言葉にする時間も含めて満たされてるなーって感覚がある。
美味しい週末、まだここにいて。という気持ちで、また東方美人茶を淹れる。