散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

スパ:セルフと銀座の満月

三連休の日記を書く。
金曜日、最悪のコンディションで起きる。ここ最近のアトラクションか!ってくらい高低差のある気温で自律神経もすっかりやられてしまって、頭痛と鼻詰まりが最悪だった。
体の冷えから来てるんだろうとわかっていたので、ランチにスパイスをたっぷり使って汗を流して、ついでにお風呂を入れた。昼下がりの入浴ってなんだか贅沢な気がする。
クナイプのバスソルトを入れて、湯船の中で頭をほぐす。金平糖みたいな形のマッサージボールでゴリゴリと音を立てながらこめかみをほぐしたらめちゃめちゃ痛くて気持ちよかった。手を離したら「ふわっ」とほぐれて飛びそうな感じ。

体は湯に浸かり、頭はマッサージ、息を吸い込めばローズマリーの香りが胸を満たしてすっかり頭痛も鼻詰まりもどこかへ消えた。
マッサージは人にやってもらうのが一番気持ちいいけど、湯に浸かってヘッドスパをするのはなかなか外ではできない。この時間だけこのバスルームを「スパ:セルフ」と名付けて体をバスソルトの湯で伸ばしながら頭をゴリゴリとほぐして、ついでにトリートメントもした。
スパ:セルフのいいところは湯上がりの飲み物も飲み放題なところ。温めた体を冷やさないように温かいハーブティーを淹れた。飲み放題なのでおかわりもできる。

カーテン越しの外は冷え切った雨でどんよりと灰一色だったので、外出の予定を次の日にずらしてコーヒーを淹れて書き物をした。
調子の悪い休日はお風呂に入るに限る。汗を流すと気分もリセットされて休みの質も格段に上がるので良い。ゆっくりして1日が終わった。

土曜日。外出の予定をこの日にずらして正解だった。カーテンを開けて天気が良くて嬉しい。
夫婦揃ってここ最近不調が続いているのは寝具の問題かもしれない。という事で、枕やマットレスの購入を検討しに行く。場所は銀座。外に出ると思いのほか気温が暖かくて「そういえば2月も終わりじゃん。春じゃん!」と今更ながら気づく。

買い物はずーっとネットで完結していたけど、久しぶりにきちんと「接客」を受けて品物を検討する。
安くはない買い物なので、こちらも要望や情報を伝えてコミュニケーションを取る。こういう接客は客と店員との相性が出ると思っていて、相性が良くないとエネルギーを消耗して終わったりするな。と実感した。店員の方が良いとか悪いとは別の、"相性"の問題がある。
この日は店員の方との相性も良くて、長時間のコミュニケーションの疲労感と引き換えに得たものは大きかった。「この方が声を掛けてくれて良かったな」と思える店員の方には「この人に声を掛けて良かったな」と思われるような客でありたい。

ついでに古い掃除機を新調したくて寄ったビックカメラで、理想的な型落ちモデルが15,000円の割引で買えた。割引期間が次の日までだったので衝動買いに近い即決だったけど、本当に理想ドンピシャの条件だったので運命かもしれない。運命の掃除機。
最初はグイグイと声を掛けてきた関西弁の店員さんは実は知識が豊富な人で、「押しが強いな…」と引き気味だった当初とは一転、ゲンキンにもこっちから声を掛けるとめちゃめちゃ快くしてくれた。ありがとうございました。

ホックホクで夕飯を食べようと有楽町を歩いてたらいつの間にかミュシャのお店ができていて、つい寄っちゃった。
やっぱりミュシャは美しい。また今年も美術館に行きたいなーと前向きな気持ちが湧く。

お気に入りの中華のお店で四川料理を食べて、満足して帰宅。この日は「スノームーン」という満月の日で、ビルの灯りと夜空に浮かぶ満月がとても綺麗で浮かれながら銀座を歩いた。
天気が良くて、満月なんて。外出をこの日にして良かった。

日曜日の今日、やっぱり寝起きのコンディションは良くない。寝室の冷えが体に直結して、冷えからくる不調が拭えない。
という事で、スパ:セルフの開店。熱いシャワーだけでも気持ちいい。
頭のマッサージには「ケンザン」というシリコンのマッサージブラシも持っていて、金平糖のボールと併用して使う。
ゴリゴリと凝りをほぐして、昼食の後はまた温かいお茶を飲んで過ごす。昨日と打って変わって雨模様の今日は、気圧もやる気も低い。

もう少しすると「木の芽どき」という自律神経に最悪な時期がやってくる。自律神経がバグりやすい身としては手札のカードのように自己の癒やしやケアの手数を増やしていかないといけない。
こうしてつらつらと書くうちに連休は矢のように早く過ぎ去り、月末月初がやってくる。あと5連休くらい欲しい。