散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

本日のランチ:レトルトカレー

やる気が出ないのを雨のせいにしている。
そこまで気圧に影響される体質でもない筈だけど、停滞した休日を「雨のせい」「気圧のせい」と雑に片付けてしまう。

食べたいものも思いつかないのでお昼ご飯は適当にレトルトのキーマカレー
キーマカレーはネットで買い溜めするほど好きなレトルトがあるんだけど、在庫がなかったのでスーパーの安いやつを試してみた。
いつものやつより挽肉のゴロゴロ感は少ないものの、生姜が効いてて普通に満足。
生姜は夏はもちろん寒い時期にも美味しくて、四季を通じて万能なスパイスなのがありがたい。夏はスパイシー、冬はほっこりとした中にピリッと効かせるのが好き。

昨日は久しぶりにハンバーグを捏ねたくなって作った。
ハンバーグはつなぎを入れないで肉と玉ねぎだけで作るのが好き。
最初に挽肉と塩だけで捏ねる、というどこかの料理人が言っていたやり方を試す。肉を捏ねて粘りが出る感覚なんてすごく久しぶりに感じる。
粘りの出た挽肉に、レシピよりだいぶたくさんの玉ねぎを入れてまた捏ねる。包丁を使うのが好きじゃないんだけど、何故か昨日は無性にみじん切りがしたくなって不思議だった。
塩とオイスターソースと酒と、ナツメグがないので胡椒を入れて混ぜて、捏ねる。
子供の時の粘土ではないけど、手袋をして無心で捏ねる時間がなんだか夢中なようで楽しかった。

ゲンコツみたいな雑な形を、蒸し焼きからの焼き目をつけて焼いた。空気を抜いて成型などロクにしなかったので多少はひび割れているけど、気にしない。
鍋肌に敷き詰めたタネの隙間にネギを散らしたので、出来上がる頃には飴色のネギでフワッといい匂いがする。

おろしのタレを添えたけど、塩とオイスターソースで下味をつけた肉はそのままでもイケた。
肉汁あふれるものではなかったけど、ミッチミチに密度の詰まった「肉を食べてる感」の強いハンバーグは期待してた通りの味で満足。たくさん混ぜ込んだ玉ねぎもシンプルに良い。本当は今日のランチにしようとフライパンに1つ残していたんだけど、やっぱり出来立てが食べたいとおかわりしてしまった。
なので今日のランチはレトルトカレー

昨日の熱意とは一変して、今日は夕飯にもやる気が出ない。冷蔵庫の食材も中途半端なのしかないし、どうしよう…と思ったら、買い置きしていた鍋の素を思い出して「あぁ…」と静かに頭上の電球が浮かんだ。
ちょうど"肌寒い"からもう一歩寒さに近づいた気温だし、冷蔵庫のアレコレで鍋にすれば楽に栄養が摂れる。ありがたい!
今年の冬が明けてから初めての鍋かもしれない。鍋の素に助けられる時期が来た。

たまにする晩酌はいつも焼酎なんだけど、昨日はすごく久しぶりに日本酒が飲みたくなって冷蔵庫に眠ってた日本酒を飲んだ。残念ながら開封して数ヶ月寝かせた日本酒は味が落ちていたけど、飲んだ後のポッと体に熱が巡る感覚は冷えた秋の夜に気持ちよかった。
気温が下がるごとに温まる酒を飲みたい日が増えて、鍋も美味しくなる。味覚が四季に追いついてきた。