散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

ポケモンSV サントラ『番外編 キビキビパニック』を語る

わーい連休!というわけで連日聴きまくっている『ポケモン スカーレット・バイオレット+ゼロの秘宝』サントラCDの好きな曲を語る。

今回は6枚あるCDのうちDisc. 6のDLC『番外編 キビキビパニック』部分から特に好きな曲を抜粋して書く。例に漏れず音楽知識のない主観と感情の昂りに任せて書くけど最高に楽しいからヨシ。
本編の内容にも触れるのでネタバレ注意

 

◆ ゼロの秘宝番外編
・番外編の配信当日23時、いそいそと起動したオープニングタイトルに流れたこのサウンドデローンと垂れる怪しい紫の液体で「絶対面白いわ」と確信したのを思い出した。
たったの10秒ポッキリのこの音で、フニャンフニャンに脱力したフザケた空気感が立ち込めてくるのがスゴい。残業後の頭に「おつかれーこれめっちゃゆるいからリラックスしていいよー」って声が聞こえてきた。

『藍の円盤』はスグリ君周りを中心に緊張感のある内容だったけど、この番外編はゆるくて楽しいんだろうなって一発で伝わってくる感じ。これを聴く度に「番外編最高だったよなー」って思い出す。

 

◆ 村の呪い……?
アメリカンなB級ホラー映画を彷彿とさせるような、「ハイ!怖いシーンが来ますよお〜〜」と煽ってくるような、そしてそんなオーバーな煽りが余計に面白おかしさを増してくるサウンド。ホラーっていうかホラーコメディかな。
週末、暗くした部屋のソファーでポップコーンとコーラでも広げて「来るぞ来るぞ」「ギャー!」って友達とホラー映画見るような光景が似合う。

本編プレイ時のここは村人に話しかけたら洗脳されてたり、スグリ君のじいちゃんばあちゃんも洗脳されたりとなかなかホラーで、この曲のコミカルさがなかったら結構怖かったかもしれない。洗脳された村人おじさんの無表情と真っ紫に染まったデカい目玉がなかなか怖いんだよ〜〜でも絶望したスグリ君が「きっと次 俺だ…」って思い込み始めるのは面白かった。

 

◆ キビキビパニック!
・これ!この曲最初に聴いてめちゃくちゃ笑った!!
洗脳されたトレーナーと戦う度にこれが流れるんだけど、もう誰も彼もがみーんな洗脳されてるから番外編の全体を通してずーっと笑ってた。
ゆるいテンポで踊りたくなるようなコミカルな電子音で満ちていて、00:11くらいからの洗脳した人間を嘲笑うかのような電子音がすごく好き。ちょうどプレイした時の感想で

なんだかテクノっぽい雰囲気と洗脳した人間を嘲笑うかのようなコミカルな電子音が脳に刺さる。

とか書いたんだけど、ちょうどこれがこの部分。00:26くらいの嘲笑う電子音の後に高笑いする殿様のような声が聞こえるんだけど、アレが洗脳して高笑いするモモワロウの心境のようですごく人間をバカにしてて好き。

00:08くらいの「ピーピピピピ」の電子音も脳に刺さってくるし、全体的に聴くだけで洗脳されそうなこの曲が好きで好きで取り憑かれている。プレイ時の感想でも書いたけど、このゆるい曲調にいつも米米CLUBの『FUNK FUJIYAMA』を思い出してしまう。
この曲をバックに洗脳される仲間たち、照れるペパー君に奇声を上げるボタンに自我が残りまくるネモとその全てに冷静なツッコミを入れるスグリ君が面白すぎたよ。

 

◆ ドローン?ポケモン?くさりもち!
・モモワロウが投げたお餅を食べてしまう二人はともかく、一瞬で避ける主人公の「圧倒的主人公感」とおでこにポコンと当たる様子を丁寧に丁寧に描写されるスグリ君にツッコミどころが絶えなかった時の曲。そういえばポケモンの世界にもドローンっているんだなってふと思った。
ゆるくて不思議な曲調の、16秒目くらいからヒュルリララと落ちていく様と落ちたと思ったら落ちてなかった00:29あたりが好き。

 

◆ 戦闘!モモワロウ
・来た!!!私の好きな曲!!!!『碧の仮面』で一番刺さった『戦闘! ともっこ』の曲を更に進化するようにアレンジしたこの曲もまたクリティカルに刺さったのは前にも何度か書いている。何度も書くほど好き…というかもう私の目も紫色なんだと思う。めちゃくちゃカッコいいよねこの曲。

『キビキビパニック!』がゆるいテンポで踊りたい曲だとしたら、こっちはハイテンションで跳ね跳びながら踊りたい。もうストーリーも最後の最後なので、最後に踊ろうぜ!と手筒花火から飛ぶバチバチの火花を存分に散らしながら踊るイメージが頭の中に強くある。キビキビダンスではなく、タオルをブンブン振り回してピョンピョン跳ねるイメージ。

一応ラスボスという事でストーリー的には緊張感があるんだけど、スグリ君と対峙しなければならなかったあの時に比べたら、彼に背中を任せて戦えるコレはもう祭りだよ祭り!という事で深夜のテンションでめっちゃ笑った記憶が鮮やかに蘇る。でも鬼さまオーガポンにとっては恨みの根源なんだよね…。

祭りのテンションで跳ね跳びたいこの曲の、01:08あたりのドゥン…と響く和太鼓からの祭囃子のパートが鳥肌が立つほど好き。この祭囃子は『戦闘! ともっこ』にもある箇所なんだけど、ドゥン…と響く和太鼓はこの曲で追加されていてパワーアップしている。他にも冒頭の部分で「妖(あやかし)」が迫り来る様なサウンドが加わっていたりと、元の曲からめちゃくちゃ好きな方向にリミックスされていてプレイして最高に楽しかった。こんなに終わるのが勿体ない戦闘もなかったよ!

 

という訳で『番外編 キビキビパニック』の曲はこの5曲しかないんだけど、全てに笑いとワクワクと音楽の良さが詰まっていて何度もリピートしている。
多分この番外編をやってから「SVのサントラ買おう」と決心を固めたんだけど(日記にそう書いていた)、本当に買って良かった。プレイした週末にソッコー笑った日記を残していた。

ha49re.hatenablog.com

たまたまこの日記を書いている画面に『「あれは名作だった」を教えて!』と記載があったので"今週のお題「名作」"に絡めて書くと、数あるポケモンシリーズの中でも「面白くて笑っちゃう」って意味ではこのスカーレットバイオレットのDLC番外編がぶっちぎりの名作だと思う。
ストーリーの良さではBW2、地方を冒険する楽しさではプラチナやORASも名作だと思っているんだけど、作品でこんなに笑うってあんまりなかったのでこの番外編の記憶が色濃い。

サウンドで言えばBW・BW2のサントラもめっちゃリピートしたし、今書き連ねているSVサントラも日常を彩るBGMとして(たとえ本編プレイ時に思い入れがなかった曲だとしても)すごくいい曲が詰まっているので、音楽作品としても名作だと思っている。モモワロウに洗脳されて買っちゃったとかフザケて言ってたけど、普通に音楽作品として買ってよかったよサントラ!

この勢いでDLC以外の曲も書こうと思ったけど、例に漏れず長くなるのでそれはまたの機会に書く。
「キャラクターから人間へ」というポケモン作品のキャラクター描写の変遷についても書きたいとか前に書いたので、ポケマスにまさかのハチクマンとジュジュベ様が実装されて最高にBW2な話と共にどこかで書けたらいい。

諸事情で予定していた連休のお出かけがナシになったのでインドアにこの数日を過ごしているけど、好きなものに没頭して好きなものを語ってついでに家事や料理を楽しむようなGWも全然楽しい。頼むから終わらないでくれ!