散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

ポケモンSV サントラ『藍の円盤』を語る

わーい休日!というわけで連日聴きまくっている『ポケモン スカーレット・バイオレット+ゼロの秘宝』サントラCDの好きな曲を語る。

今回は6枚あるCDのうちDisc. 5とDisc. 6のDLC『藍の円盤』部分から特に好きな曲を抜粋して書く。前回に引き続き音楽知識もなく感情の昂りに任せて書くけど楽しいからヨシ。
本編の内容にも触れるのでネタバレ注意

 

◆ 戦闘!ドームのポケモン
・わーい!DSのイッシュ曲のアレンジだよおお!!と初っ端からテンションが上がったやつ。
後編配信前の公式先行情報で「DSのイッシュ作品のサウンドリミックスがあるよ」と聞いてワクワクしてたんだけど、これかー!という感じ。

見たことない光景と聴いたことある曲というアンマッチ感が新鮮で、後編の楽しさが序盤から立ち上ってきた感がある。後編は舞台がイッシュ地方ということで全体的にDSイッシュの香りも色濃く残っているので、私も後編を通してBWやBW2を見ている感覚がある。それがすごく楽しい。


◆ ドーム・コーストエリア
・後編の舞台テラリウムドームは四天王に合わせて4つのエリアに分かれていて、それぞれのBGMはベースとなるサウンドこそ同じだがアレンジが異なっている。
四天王タロちゃんの管轄となるこのエリアのBGMがなんで好きかと言うと、01:39あたりからお父様の血が流れ始めるから。(個人の感覚です)

ふわふわ美少女タロちゃんにはまぁまぁイカツいお父様がいらっしゃるんだけど、そのお父様がジムリーダーを務める街ホドモエシティのBGMを彷彿とさせるアレンジがこの01:39あたりから感じられるのがすごく好き。
ちょうど昨年イッシュ地方にドハマリしてBWとBW2のサントラも買ったのでホドモエシティの曲もサントラで聴き比べができるという親子共演が叶ってるわけだけど、コーストエリアの01:39あたりとホドモエシティの0:04からのフレーズが似てるんだよ〜〜〜顔は似てなくても血は繋がってるんだよ〜〜〜とテンションが上がる。完全に個人の感想なので制作の意図とは全く違うかもしれないけど楽しいからヨシ。

人情と無情を感じさせるホドモエシティBGMとそれをバックに繰り広げるストーリーが大好きだよというのは前にも感想で書いている。特にBW2のホドモエシティがやるせなくて大好きだよ。

◆ 視線!学園のトレーナー
・00:11という短いサウンドに学園の生徒と視線が合う時のバチバチ好戦的な雰囲気が詰まっていて好き。次の『戦闘!学園のトレーナー』の曲にシームレスに繋がるのもいい。

◆ 戦闘!学園のトレーナー
・わーい!DSのイッシュ曲のアレンジだよおお!!と初っ端からテンションが上がったやつ、その2。
前曲『視線!学園のトレーナー』から繋がるバチバチ感がここでも当然引き継がれていて、「バトル楽しいいいいい」みたいな若さゆえの好戦感を感じられるのが好き。

01:28から始まる箇所はDS時代のアレンジなんだけど、ここから01:45までの白熱した勝負の空気を濃縮したようなメロディがDSの時から大好き。大技を決めてポケモンが倒れ勝敗を決したかと思いきや、01:45から立ち上がり反撃を開始するような戦闘シーンがまざまざと浮かんでくる。

このバチバチ感が表すように学生が好戦的なのはバトルに特化した学園っていう設定があって、一般生徒であってもガチ構成なので後編プレイ時はとりあえず初手で「はたき落とす」を使うとボロボロボロとアイテムが落ちまくるのが面白かったのを思い出した。


◆ 戦闘!ドームのテラスタルポケモン
・『戦闘!ドームのポケモン』と同じような感想だから割愛する。けど後編のテラスタルポケモンだとなぜかランクルスの記憶が色濃くて、これを聴くとランクルスの顔が蘇ってくる。というのをメモしておく。
DSプレイ時はランクルスとは無縁だったんだけど、後編でちょっとだけお世話になったら可愛い顔して結構強かった気がする。こういう出会いで新しい子の良さに気づくっていいよね。

 

◆ そらとぶタイムアタック!
・伸びやかに舞う空から眺めるキラキラの景色、青空と風を感じる爽やかな臨場感、そしてアクションゲーム下手くそ勢には難易度が高くて「うええええええ」となりながらやってた記憶が昨日のように蘇る。
曲は本当に綺麗で、初めて空を飛ぶ時の高揚する気持ちのきらめきってこんな感じなんだろうなって思わせるキラキラとワクワクがたっぷり含まれた曲だと思う。だから好きなんだけど、タイムアタックは割と苦い思い出。上とか下とか右とか左とか全部逆になっちゃって、操作されるミライドンも主人公も酔いがえげつなかっただろうと思う。ゴメンね。


◆ ドーム・ポーラエリア
・4つ分かれているエリアのカキツバタ君の管轄。なんで好きかと言うと、01:39あたりからお祖父様の血が流れ始めるから。(個人の感覚です)

3留しているカキツバタ君には市長を務めるお祖父様がいらっしゃるんだけど、そのお祖父様がジムリーダーを務める街ソウリュウシティのBGMを彷彿とさせるアレンジがこの01:39あたりから感じられるのがコーストエリアに続きDS時代からの血の繋がりを感じる。

この曲の良さはお祖父ちゃんと孫の共演だけでなく、プレイ時はリアルタイムで冬だったんだけど、まさに冬に似合うベルの音がシャンシャンと鳴り響く綺麗なアレンジも好き。
そういえばこのエリアは寒々しい氷の地になっているけど、カキツバタ君の出身地ソウリュウシティも一度氷漬けにされているんですよね…という因縁を感じなくもない。
どうでもいいけどソウリュウシティのBGMは断然ホワイトver.の方が好き。

ちなみにこのドームエリアの曲は他にも2番道路や6番道路の曲が含まれているのは過去の感想でも書いたんだけど、調べてみると他にも4番道路のフレーズなんかも含まれているらしくてそれは気づかなくて楽しかった。めちゃくちゃDSイッシュのエッセンスが練り込まれてるじゃん…最高だよ。


◆ 戦闘!ブルベリーグ四天王
・個性豊かな彼らも年相応の未熟さや可愛さこそあれど、勝負の世界では頂点を争う実力があるんだよなぁ…という事を思い起こさせるような、ピリッとした勝負の緊張感を感じさせる曲。基本的に勝負の曲は好きなんだなと書いてて思った。

プレイ時の感想でも書いたけど、四天王戦はネリネ>タロ>カキツバタアカマツの順で苦戦したので、この曲を聴くとネリネ女史のトリックルームメタグロスに粉砕されまくった記憶が蘇る。あのネジ?が刺さったような個性的すぎるファッションも、大都会ヒウンシティ出身というゴリゴリのシティガールという事であれば「so cool!!」とシビれる最先端なセンスをお持ちなのかもしれない。


◆ 勝負が始まる
・次曲『戦闘!チャンピオンスグリ』とセットで聴くサウンド。短い曲ながらメロディの終わりに轟く地響きみたいなのがバトルコートに舞う砂埃のような臨場感を醸し出していて好き。


◆戦闘!チャンピオンスグリ
・サントラを買った時の所感でもうっかり語ってしまったんだけど、「なんでプレイ時はこの曲ノーマークだったんだ??」となるくらいカッコよくて刺さった曲。重複してしまうので過去の感想を引用しておく。

彼のヒリヒリした負の感情の描写が伝わるとか疾走感あるメロディによって描写される焦りの感情とか技巧的な話の前にとにかくめちゃめちゃカッコよくて「え、なんでこの曲ノーマークだったんだ?」って思うくらいだった。

上にある通り彼のヒリヒリした余裕のなさとか全面に押し出される敵意なんかの負の感情も疾走感に乗せて突きつけられるんだけど、01:00くらいから始まる12秒間くらいの語りかけてくるようなメロディが彼の心の奥底にあるやりきれない哀しみのような哀愁も感じられてすごく好き。

でもプレイ時は鬼さまをボールから出した時の彼の反応だったり、「なんで雨ふらしといてガオガエンなんだよおおおお」みたいなツッコミに忙しかったりして曲が頭に入る余地がなかったのかもしれない。
後編に備えて鬼さまも手持ちの子も努力値リセットからの調整をしていた身としては、一番の山場と言っていいくらい盛り上がるスグリ戦で雨ふってる中でフレアドライブ出されたので「舐めてんのか???」と思ったのを正直に告白しておく。これが憔悴して判断力の欠けた彼を表す演出だとすれば拍手喝采を送りたい。

前にも書いたようにスグリ君の戦闘曲は3曲あるわけだけど、やっぱりこの曲が一番好き。ポケモンのライバル戦の曲ってだいたい好きなのでいつかどこかで語りたい。ちなみにスグリ君の次に好きなライバル曲はペパー君とBW2のヒュウとプラチナのジュン。


◆戦闘!ゼロの秘宝 テラパゴス
・テラパゴスというポケモンを通してスグリ君が己と闘った曲。
00:50あたりからのキラッキラのメロディとコーラスが胸に刺さって熱い少年漫画に浸っているような感動すらある。この00:50からの箇所と02:18あたりからテラレイドバトルを彷彿とさせる箇所が、心のわだかまりが完全に解けたような、負の感情が砕け散るような、闇から浮上する瞬間のような、とにかく少年漫画の最終戦のような熱さで胸がいっぱいになる。情緒がどうかしてる時は本当に泣きそうになるくらい。ピンチの時に敵が味方になる瞬間っていいよね…。


◆ もう一度ゼロから
・長らく感情の波に揺さぶられた後編ストーリーが終着駅に着いた、穏やかな曲。このシーンの空がすごーく綺麗だったなーと、青春みたいな記憶が残っている。
後編プレイ当時は「え、これで終わり?(スグリ君は?)」みたいな消化不良感が残ったけど、番外編で全てがオールオッケーになりました。めでたしめでたし。

 

◆ 勉強会だよ!スター団
・告白するとまだこのイベントやってないんだけど、戦闘曲をメロウな感じにアレンジしたこの曲は好きなんだよなぁと思ってここに書いている。ハイな戦闘曲も好きだけど、ローテンションなアレンジがすごく刺さる。色々言う前にやれって話ではある。

 

◆ いにしえのうた
・プレイ時の感想でも散々書いたけど、メロエッタ出現方法が各種攻略サイトで確立される前のデマが混じった不確定な方法がネット上に出回った時のザワザワ感は本当に楽しくて、あの時だけ心は小学生だった。本当に。
で、半信半疑で試した時の「でたーーーー!!!!!!」というメロエッタ出現の興奮でこの曲の記憶がふっ飛んで無に等しかったので、こうしてサントラでしっかり聴けて嬉しい。

同時期にポケマスでもメロエッタが実装されて「かわいいー!」とお迎えしたけど、数ヶ月たった今でも変わらず強い。本編でも600族だし今でもメロエッタにメロメロしてる。強くて可愛いって最強だよね。

この曲はBW2のサントラの方でも全く同じタイトルの「いにしえのうた」があるので聴き比べができる。BW2の方はメロエッタの声ではなく楽器の演奏で奏でられていて、切ない音色が沁みてくるのがとても良い。SVに限らず、BWとBW2のサントラも買ってよかった!

 

この調子で『番外編』も語ろうと思ったけど熱量と文字数がとんでもない事になりそうなのでそれはまたの機会があったら書こうと思う。
後編はDSイッシュとの繋がりが強かった事で、プレイ時に「キャラクターから人間へ」というポケモン作品のキャラクター描写の移り変わりを感じていてそれも書きたかったんだけど、曲を語るうちにエネルギーも切れそうなのでそれもまたの機会があれば書ければいい。

他にもSV本編のサウンドも素敵な曲が山ほどあるのでいつか語りたい。これ書いてる時と読み返す時ってすごく楽しいんだ。好きなものを語るっていいよね!(n回目)

 

『碧の仮面』サントラ感想

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