散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

本日のランチ:ブロッコリーのパスタ

何気なく手にとったパスタソースの賞味期限が今日だった。そういうものに運命を感じてしまうタチなので、今日のランチはこのソースでペペロンチーノにすることに決めた。

「まぜるだけのスパゲッティソース」と書かれたパッケージの通り混ぜるだけでできてしまうんだけど、ちょうど冷凍庫にブロッコリーといつか持て余して放り込んでいた葉野菜がいたのでそれも入れて、半分だけ余っていたニンニクも刻んだ。ソースにニンニクも入っているけど、気にしない。

フライパンから立ち上るニンニクの香りを感じながらグルグルと湯のパスタをかき混ぜているうちに「来週の今日はもう6月なのか」なんて気づいた。時のスピードが速いのは今更言うまでもないとして、なんとなく今月を振り返ってみると家に籠もった連休の後は仕事だけして終わった感がある。もちろんそんなことはないんだけど。

そういえば「合うべき数字が合わない」なんて日記に書いていたけど、結局はシステムの複雑な仕様の問題で自分の何かが影響していた訳ではなかったのでホッとしたと同時に、憂鬱が空振った過去の自分に「だから気にしないで休日を過ごせば良かったのに」と思わないこともない。でもそういう時ってどうしても、どんなに「気にしない」と思い込もうとしても無理なんだよね、と自分の気質を改めて実感する。
数字で気を揉んでいたのは解消したが、新たに業務の壁があって結局は憂鬱がゼロになることはない。グルグルとかき混ざるパスタをザバッとザルにあけるように一気にスッキリすればいいのに、なんてパスタに絡めて思ってみたりする。

部署に新しい人が異動してきて、まだ業務の絡みはないが軽いやり取りをした限りでは人柄が良さそうでホッとしている。同時に、人柄の良さに甘えて迷惑を掛けないように気を引き締めないといけない。新人が自分より年下になることが増えてきて、色んな意味で自分が「上」の立場になることにある種の緊張感を持ち続けている。「下」ってラクなんだよね〜と年々強く思う。

新人が来たことですごく久しぶりに部署だけの飲み会をした。何度もアルコールのおかわりが続いてジョッキを持つ手も雑になってくる中盤になっても延々と仕事の話をして、くだらない雑談に「エビデンス」なんて単語が出てくるこの部署が好きだ。と思った。
次の日が平日だった訳だけど、前日に飲み会など何もなかったような淡々とした雰囲気なのも好きだと思った。もうイヤだこの部署!!と思うことだって数え切れない程あるけど、どこか変なんだろうこの部署のこういうところが、私は好きだ。

パスタが茹で上がる前になって塩を入れ忘れたことに気づいたけど、気にしない。賞味期限が今日のパスタソースはどんなに雑に作っても今日までは味が保証されている。
茹ですぎたのか柔らかいパスタを口に運びながら、ぼんやりとニュースを見た。土曜日の昼のこういうところが、私は好きだ。