散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

日帰り大阪 食い倒れ道中

東京→大阪 日帰りで行ってきちゃった。

アルフォンス・ミュシャの絵が好きで、『おいしいミュシャ 5感であじわうアール・ヌーヴォー』という企画展のお知らせを見た瞬間に「これは絶対見たいやつ!」とビビッと来た。
場所が大阪なので、日帰りで行っちゃえ!とソッコーで新幹線を予約。
4年ぶりの大阪の空気に、大好きな駅弁に、大阪思い出の味に…と旅のグルメが美味しくて食い倒れたので、ここに書き記す。
本当はミュシャ展も一緒に書こうとしたんだけど、長くなったので別に書く。

せっかくだから朝早く行って時間めいっぱい使わない?という夫の提案で、朝7時の新幹線のぞみで向かう。
余裕を持って東京駅に着きたかったので、眠い目で家を出たのが朝5時半。ちょっと早くしすぎたかもしれない

東京駅では旅の楽しみ、駅弁を買うつもりだったんだけど「この時間なら駅弁屋も空いてるだろうし、ゆっくり選べるかな〜」とか思ってたらとんでもない!
朝6時半の駅弁屋『祭』はいつも通りお客さんが店からはみ出るほど混んでいて軽く衝撃だった。

いつ見ても人が溢れるあの駅弁屋、"祭"というより"戦"だよね…と友人に話して笑ったことがあるけど、やっぱり戦だわ。
三連休の初日をナメちゃいけない。

無事にお弁当という宝を得たところで乗車する。
サンライズ出雲に乗った時も思ったけど、特急列車の静かに滑るように走り出す感じがすごく好き。
AMBITIOUS JAPANのメロディが久しぶりで、そういえば新幹線に乗るのも数年ぶりかと思うと感慨深かった。

なんとなく都内を走る時はずっと外を見ちゃって、だいたい新横浜を出てから食べ始めるのが慣習(?)みたいになっている。
朝ごはんを食べてなかったので、めちゃくちゃお腹が空いている。
では食べよう!ここから食い倒れ道中のスタート。

まずはこれ
八ヶ岳高原 たまごサンド』

お目当てのお弁当は別に確保したんだけど、これはなんか目が合っちゃって購入。
絶妙な大きさのパッケージが可愛くて、なんかツボだった。

超!立体的な厚焼き玉子をサンドしていて、開けてまず「立体…」って思っちゃった。
この立体感に胸踊る。

手前の黒い粒は粒マスタードらしくて、卵焼きを粒マスタードで食べたことがないので新鮮に感じた。

いざ実食すると、ふわふわの厚焼き玉子の滋養が染み渡る。甘い。でも、粒マスタードがさりげなく味を引き締めてくれて、甘いだけじゃなく食べられるのがいい。
パンも主張しすぎずしっとり薄めなのが良い。
この立体を頬張るのは、なんだか恵方巻きを思い出した。
二人で1パックをあっという間に食べ終わる。

で、景色を見てのんびりしたりうたた寝しつつ、今日のお目当てのお弁当を開ける。
じゃん。

『仙臺名物 炭火焼風牛たん弁当』

これは3月のサンライズ出雲の乗車でも食べたお弁当なんだけど、

ha49re.hatenablog.com

紐で温めてアツアツのご飯と牛タンの肉汁が最高で、また食べたかったやつ。
あの後テレビでも紹介されていて「売り切れてたらどうしよう…」と思ってたんだけど、また会えてよかった!

肉汁が!肉汁が滴ってる!!
揺れる車内でブレブレの写真ながら、伝わってくれると嬉しい。
マジで牛タンに肉汁があふれて、それが麦めしに滴る感動!
おかずがない潔さも、シンプルに肉の良さで勝負してる感じが好き。
美味しかった〜。

大満足であとは景色を眺めたり寝たりしながら、アイスコーヒーが飲みたくなって車内販売で購入。
コロナ等の関係で自販機がなくなってたことを初めて知った。
車内販売って、なぜか3割増しで美味しく感じる。

 

こうして到着した4年ぶりの大阪。
連休初日なのでだいぶ人混みなんだけど、土地が違うせいか「活気あるな〜」というポジティブな感想になる。
在来線を乗り継ぎ無事にミュシャ展を楽しんだ後は、堺市天王寺(乗り換え)→なんば→新大阪とちょこちょこ移動しながら過去の大阪で美味しかったものに再会してきた。

超個人的だけど、私にとっての「大阪 思い出の味」と言えばこれ。
『ピッコロカリー』

たこ焼きでもお好み焼きでもなく、カレー。

実は新大阪駅の駅構内にあったお店に何度も何度も行っていたんだけど、閉店してしまってめちゃくちゃ残念だった。
調べると大阪には何店舗かあるみたいなので、今回はなんばのお店で再会を果たす。

このお肉の立体感が最高に好きで、スプーンにあふれそうな大きなビーフがホロホロに溶けるのはもちろん、ゴロっとした肉の繊維を含んだルーがドンピシャに好み。
このルーの3D感よ…と謎のワードが浮かぶくらいには感動の再会だった。
お肉の繊維には、幸せが詰まっている。
他にも色々食べるのでSサイズにしてしまったのが惜しいくらい、記憶に違わぬ美味しさだった。ごちそうさまでした。

他に食べたかったのは定番だけど『串かつだるま』

www.kushikatu-daruma.com

東京でも串かつのお店は行ったけど、だるまの串かつの方が衣が薄くてあっさり美味しく食べられたので、「やっぱり串かつは大阪だな」という思いがある。
だるまの串かつは本当に衣が薄くて繊細で、すごく美味しい。
色々頼んだけど、牛ヘレと貝柱が特に好みでリピートした。キャベツも必須。

色々と回っていたらあっという間に帰路の新幹線の時間がやってきた。
今回、帰りは久しぶりに「ぷらっとこだま」を利用して、あえての長旅で帰る。

www.jrtours.co.jp

購入後の変更はできない代わりに格安で利用できる他、ドリンク引換券もついてくるこの切符。
新幹線に乗って過ごす時間が好きな身としては格安でゆっくり乗れるなんて最高!と何度も大阪→東京の帰路で利用していた。
今回は奮発してグリーン車にしたんだけど、「どうぞお休みください」と言わんばかりの明るさを落とした照明やゆったりした座席やフットレストに、帰り際のテンションが爆上がり。

そしてこのドリンク引換券、ソフトドリンクに限らず350ml缶であればアルコールも選べるので、いつも一番高いプレミアムモルツを引き換えることに決めている。
普段家ではプレモルを飲まないので、私にとってプレモルは完全に新幹線の味としてインプットされている。(ので、たまに家で飲むと新幹線の味…となる)

ここでも流れるAMBITIOUS JAPANの車内メロディ、これを聴いたらプルタブを開ける「カシュッ」という音が好き。

新大阪、京都…と流れゆく景色を見ながら、本日最後のグルメタイム。
『瀬戸内 牡蠣の味くらべ弁当』

思ったより牡蠣がたくさん入ってて嬉しい。

味噌味と醤油味の味くらべらしいけど、個人的には醤油の方が好み。

今回食べた駅弁は、八ヶ岳に仙台に瀬戸内と旅先にはまったく関係ないんだけど、前にも書いたけどこの関係なさというか自由さも駅弁の楽しさの一つだと思っている。
もちろんあえて旅先ゆかりのものを選ぶのも乙なんだけど。

 

グリーン車だと各座席にコンセントが付いているので、快適な車内を満喫しながら充電中のスマホをダラダラ見たり外を眺めたりお菓子やお弁当をつまむのは本当にいい時間である。
が、さすがに新大阪→東京を約4時間は少し疲れるようになってしまった…というのが今回の学びではある。何度も使ってた以前は、もう少し体力があったんだろうな。
次回はのぞみの普通車でもいいかも…と思いつつ、日付が変わる少し前に自宅に到着した。

今回大阪には初めて日帰りで行ったんだけど、日帰りってめっちゃ楽…と改めて実感している。
まず荷物が少なくていい。荷造りがいらないので、特に洗面用具を用意するのがダルい身としては、そういうのを何も気にしなくていいのはすごくいい。
帰ってから荷解きで疲れないのもメリット。

今回は金曜に有休が取れなかったので連休初日という人混みDAYになったんだけど、スーツケースもいらないし混雑する駅や電車でも身軽に動けたのも良かった。

あとなんだかんだ家の布団が一番休まる人間なので、帰ったらいつものお風呂と布団が待ってるのも大きかった。ちょっといいホテルのバスルームやベッドも悪くはないんだけど、家には勝てない。

日帰りだと非日常すぎなくて、日常と非日常の合間みたいなちょうどよい気分転換になった。
また好きな特急で日帰り旅したい。と思うくらいにはハマりそう。
飛行機を使えばもう少し遠くにも行けるかも。

しかし今回はめちゃくちゃお腹いっぱい。
満足の日帰り旅、美味しく食い倒れました。